メンタル豆乳4歳児
先日、アデノウィルスで長男(自動的に次男も)が1週間保育園を休んだ。
長男は元々メンタルが豆腐。
私に似て心配性で怖がりで、ケガにも慣れていないから転んで血が出ようもんならこの世の終わりかのように痛がって泣き叫び、これでもかと絆創膏を貼る。
その豆腐メンタルが風邪を引いたり体調を崩すと豆乳化するのだ。
ちょっとした事でもポロポロと泣く。
数分部屋に1人でいるだけで「うわーん」と泣く。
「死んだらどうしよう」とよく口にして泣く。
熱が出た数日の間でどれほど泣いただろうか。
豆乳メンタルのまま久しぶりの登園
先ほど1週間保育園を休んだと説明したが、実際には前の週の金曜日の夜から月曜日にかけてが1番しんどそうにしていた。
そして次の月曜日が祝日だったので病院へ行ったのは火曜日の朝。
その頃にはもうすっかり熱も下がって元気になっていたのだが、アデノウィルスの陽性反応が出たためその週は休まざるを得なかった。
なので、休んだその1週間は長男も次男も元気でエネルギーを持て余していた。
そして金曜日に病院から登園できるとお墨付きをもらい、やっと週明け月曜日から登園開始。
園に着くと登園した園児たちが園庭で楽しそうに遊んでいた。
そのはしゃいでいる光景に圧倒され萎縮してしまい泣き出してしまった。
浦島太郎状態でその輪の中に入られるか途端に不安になったのだろう。
なんせメンタル豆乳ですから。
その日は先生に励まされなんとか登園して過ごせた。
登園を渋りだす
火曜日、朝から全く乗り気でない。
熱もないし起きた時は機嫌も良くご飯もしっかり食べたのだが、出発する時間が近づくにつれ表情が曇っていく。
「しんどい…」
そう口にし出した。
分かる。
1週間ずっと家でゴロゴロ好きなテレビを見たりおやつを作ったりと気楽な生活から途端に通常に戻るのだから。
「それなら休む?」と聞くと、
「行く」と言う。
かと思えば、
「休む」とも言う。
保育園に着くまでに葛藤を繰り返し、泣きながら登園した。
お迎えに行くと表情は明るい。楽しめたよう。
先生も「教室に入ってからは普段通りに過ごしていました」と。
水曜日も木曜日も同じような状況で泣きながら登園。
それでも「行く」と言っていたのは近々運動会があるから。
ここでちゃんと練習しておかないと置いてかれてしまうことは分かっているので頑張って登園していたのだ。
保育園を行きたがらない原因は…
そして迎えた金曜日。
とうとう本人から「休みたい」と申し出た。
病気明けで4日連続泣きながら、それでも登園したのは大したもんだ。
今日は休ませてあげよう。
次男だけ登園した。
ただ、一点気になることがある。
メンタルが豆乳のまま登園したから、普段と同じ周りからの言動にも敏感になっていた。
長男のクラスにはいじわるっ子が数人いるのだが、その中の1人の名前を登園を再開してから口に出すようになっていた。
最終的にはその子がいじわるするから行きたくないと。
その子は長男だけではなく、他のおともだちにもいじわるをする。
おそらくその子からしたら普段通りのちょっかいを長男にもしたのだが、メンタル豆乳の本人は過剰に受け取ってしまい、一度その子にいじわるされたと言ったことで、保育園へ行きたくない気持ちがその子だけで支配されていったのだろう。
登園渋りの原因が漠然とした不安からその子1人に限定されてしまったのだ。
長男には嫌なことをされたらすぐに先生に言うようには言ったのだが、緊張して言えなかったりその場に先生がいないから言えなかったなどモソモソと口実をする。
さらには、自分が先生に告げ口したことでその子が怒られてしまうのが可哀想らしい。
メンタル豆乳で優しい4歳児。
私は考えた。
いじわるをされたら先生に言うことは何度も伝えてきたが、この方法は長男にとって難しい。
なによりこの沈んだ気持ちのまま登園させるのもかわいそうである。
ある提案で長男の表情が一気に明るくなる
「今度いじわるされたら、おもしろいこと言って笑わせてあげるのはどう?」
この提案が長男にはとてもしっくりきた。
テレビ番組でツボったお笑い芸人のギャグをよく真似するので、それを相手の子に見せつけてやるのだ。
それだと、自分も笑っちゃうし、相手の子も笑ってくれるのではないかと。
題して"笑わせ返し"
長男の表情が一気に明るくなり、「それだと保育園たのしくなるね!」なんて言ってさっそく一緒にギャグの選抜を始めた。
これが正解かは分からない。
仮に長男の"笑わせ返し"が成功したとしても、それを見たいがために更に相手の子がいじわるをしてくるかもしれない。
でも、その時はその時でまた次の作戦を考えればいいと思う。
今はとりあえず長男が楽しい気持ちで登園することが大事だから。
明日元気な声で「いってきまーす!」と言ってくれるのことを祈る。