見出し画像

アンチエイジングの要 サーチュイン遺伝子とミトコンドリア


サーチュイン遺伝子をご存じでしょうか。サーチュイン遺伝子は別名若返り遺伝子と言われ、細胞を活性化する遺伝子です。細胞が活性化することで、しわが伸びたり、筋肉が丈夫になったり脳機能の働きが良くなったりすると言われます。簡単に言えばアンチエイジングのカギを握っている遺伝子と言えますね。アンチエイジングトレーニングもこのサーチュイン遺伝子を活性化させることを目的としたものになります。


サーチュイン遺伝子とミトコンドリア

サーチュイン遺伝子が直接作用するところは実は先にご紹介したミトコンドリアという細胞内の小器官です。サーチュイン遺伝子が働くことでミトコンドリアは活性化し、数を増やしていくのです。するとエネルギー生産の要であるミトコンドリアが活発に働きだし、細胞レベルから体が活性化するのです。

サーチュイン遺伝子の活発化


ではどうやってサーチュイン遺伝子を活発に働かせるかが問題になりますね。簡単に言えば、体が危機感を持つとサーチュイン遺伝子が活発になるのです。危機感の正体が空腹、運動、寒さですなどです。それぞれ自分の命にかかわる問題です。運動が命に係わるかと言えばなかなか解りにくいですが、人は動物です。動物は動かないと死に至ります。呼吸すること食事をすることなども筋肉を使い運動しています。動かないと死に至るという事がご理解いただけると思います。

それぞれ説明しましょう

空腹

空腹 飢餓状態とも言いますが、体に栄養が入らなくなると体を維持するためにこの遺伝子がサーチュイン酵素と言うたんぱく質を作り出しそれがミトコンドリアを活性化させるのです。これにより体の中にある少ないエネルギー源を有効に使うようになります。
この飢餓状態を安全に行うのが断食です。
腹八分目と言いますが、サーチュイン遺伝子を活性化させるには腹7分目ほどが良いとされます。食事は毎日ですから毎日のエネルギー量が少し少なめが飢餓状態になるというわけですね。
断食、小食の効果は血糖値、血圧の低下、腸内の善玉菌を増やす、免疫の向上、集中力アップなど様々です。

運動


普通より多くの運動量をすることで、怠けていた(働いていない)ミトコンドリアが働き始めエネルギーを生産するようになります。しかし強い運動、それまでに味わったことのない強度の運動(筋トレ)をする、もしくは今までしなかった様な長時間の運動(有酸素運動)をすると今存在するミトコンドリアのエネルギー量では間に合わなくなります。そこでサーチュイン遺伝子が働きミトコンドリアの生産に力を注ぐわけです。ミトコンドリアが活発に働くようになるのでエネルギーの生産が増え細胞が元気に育ちます。アンチエイジングになるのです。

寒さ


寒さを味わうとはなんとも妙な表現ですが、ただ寒いだけでは風邪をひいてしまいます。風邪をひくという事は病的に老化を促すことですからアンチエイジングになりません。芯まで冷えると凍傷になり、死に至ることもありますからほどほどがいいのです。自分で寒いと感じることができれば効果があるとされます。したがって、サウナの後の水風呂でも効果はあります。水風呂は冷たすぎると急に血圧が上がりますから避けましょう。温水浴と水風呂の温度差は10℃あれば効果が出ると言われます。
寒さを味わう事を毎日行うと体が慣れてしまって効果的でなくなります。期間を開けて3か月に一度、半年に一度など自分に合った頻度で行いましょう。

今回はサーチュイン遺伝子とミトコンドリアに焦点を当てました。これらの器官がうまく働いてこそ健康的な生活につながり、アンチエイジング、抗老化ができるのです。

認知症とミトコンドリア|梅村健治 (note.com)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?