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今年の振り返り

  今日は12月31日、2024年の大晦日、年初の目標通りに、この1年、無事に過ごすことができた。
 
 一昨年に食道癌(ステージⅢ)が発覚、千葉の癌研東病院で陽子線治療を受けた。昨年は治療部に癌の再発、再再発があり、いずれも内視鏡でレーザーを使う特殊な治療を受けた。今年は、更に再発を繰り返すことになるのか、不安な年初だった。珍しく日本橋七福神巡りをしたが、気分はおちつかない。
 
 どうせ再発するなら、一刻も早く見つけた方がよかろうと、内視鏡・CT検査を2カ月毎に受けたが、幸い、1年間、癌の再発も転移も見つからなかった。先日の内視鏡検査では気になるところがあると、検体を採取されたが、脅かされただけで結局何もなかった。
 
 それでも、いつどうなるか分からないし、監視人殿も気になっているようだから、当方が死んだ場合の財産相続、その他を書いた遺言書を作成した。不動産、現預金、証券、その他を書き出し、監視人殿と二人の息子の相続内訳を決めて、相続税の計算をエクセルの表にして、いつでも直ちに再計算ができるようまとめた。それを文言にし、専門家と相談して、公正証書遺言書に仕上げて、公正証書役場に届けた。更にご丁寧に、二人の戒名を作成し、葬儀に際し喪主(監視人)の挨拶文まで書き、ともかく、私が先に死んだ場合の準備は完了、後は監視人と2人の息子がよろしくやってくれればいい。
 
 死んでからの準備は出来たが、久坂部羊「人はどう死ぬのか」によれば、死ぬのは一回だけで練習は出来ないから、事前によく予習をしておくことが肝要だとのこと。「死ぬときは箸置くやうに草の花」(小川軽舟)、人生に満足して眠るように静かに逝きたい。
 
 最期に無益に苦しみたくはないから、痛みを和らげる措置をしてもらい、それで少しくらい早めに逝っても仕方がない。そのためには、最期に自分の意思が伝えられなくなったら、延命措置と緩和措置は何をして欲しいか、何をして欲しくないか、具体的に書いて、監視人と息子達に渡しておく必要がある・・・・らしい。
 
 勿論、その前に最期をどこで、どう過ごしたいかも希望を明確にした方がよさそうだ。出来れば、ここ人形町の自宅で死にたいが、それは自分だけで決めることはできず、監視人殿と相談になる。
 
 という事で、来年は、死ぬ準備も進めるつもりだが、本当の狙いは、備えあれば憂いなしなのだ。加えて、毎日散歩とリハビリに励み、本を読み、駄文を書き、美味しいものを食べて、日々楽しむつもりだ。

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