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クモの食事ルーチン

五日前に現れた。
家の物置付近にクモの巣を張っている。

ナガコガネグモという種類のようだ。
クモの巣を張るタイプの中では大型の種類。

記事末尾に写真 (まだありません)。
苦手な方はご注意ください。

自宅に湧いていた毛虫を与えたところ、食事行動が面白かったので記録しておく。

◆獲物を発見
クモの巣にかかった獲物を察知するとそちらを向いて10秒くらい沈黙 (凝視?)する。

◆確保
獲物を回収しに行くとき、八本の長い手足をわたわたと動かすので、動きが大きくて慌ただしく見える。

◆料理①
獲物の場所に辿り着くと、尻から出したと思われる糸で獲物を包む。
獲物に触れるやいなや瞬間的に梱包完了することもあるし、なぜか獲物を抱えたまましばらくフリーズしていることもある。

◆料理②
糸で緩く覆われた獲物を回転させることで糸をねじって梱包をきつくする。長く細い脚を使って器用にクルクル回す。
獲物は糸できつく巻かれて圧縮され、ボール状になる。

◆持ち帰る
梱包完了した”獲物ボール”を口に咥えて定位置である巣の中央に持ち帰る。
その場で食べるのではなく定位置で食べたいようだ。
巣の中央がダイニングなのだと思う。

◆配膳
”ダイニング”へ持ち帰ってきた”獲物ボール”を器用に取り回し、ポトンと落とす。
糸が着けてあるのか分からないが、必ず”ダイニング”の下側に着地するようになっている。
そこがダイニングテーブルということらしい。

◆「ごはんの前には手を洗う」
”料理”を用意した後には手足の毛繕いをすることが多い。
食事前だから手を洗っているように見える。

◆食事
必ず「定位置で下向き」になって食べる。
ダイニングテーブルの座席と座る向きにこだわりがあるような感じだろうか。
だから自分の席に合わせて料理を置いているのだ。

食べ方は、バリバリと噛みちぎるのではなく、溶解液を注入してから中身を吸うらしい。そのためかほとんど動きが無い。
たまに食べている料理自体にびっくりして食事を中断することがある。

◆片付け
食べられた獲物ボールは小さく萎む。
スカスカの抜け殻を小さく捏ね潰したような感じ。
巣に放置してあることもあるが、いつの間にか無くなっているので、巣の外に捨てていると思われる。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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