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悩み・こだわり・トラウマ・コンプレックスとの付き合い方


①まず安定したかたちで座る。できれば正座が理想。正座ができなければあぐら。緊張せず深くため息をつくようにして力を抜いてゆったりと座る。
②目を軽くつむる。少し外の光が入りそうなくらいに。
③自分の中のモヤモヤしている感じに注意を向ける。それを胸の辺りでひとまとまりのかたちにしてみる。
④ある程度のかたちになったら、それを少し大きめの箱のかたちにする。
⑤その箱をエアーでそっと持ってみる。
⑥その箱を自分の左横にそっと置く。
⑦左横の箱の存在を感じる。

悩みの対処の仕方として一番大事なのは、まず深く自分が囚われているその悩みを上手に一旦脇に置いておけるか、ということだと思います。

世の中には「悩みなんてサッサと忘れちまえよ」と簡単に言い放つ人たちもおられます。

当たり前と言えば当たり前だけど、実際、悩みが悩みなのは、パッと脇に置いておくことができなくて身動き取れなくなってしまうくらい辛いからでしょう。

それができないのはそれだけ悩みの元の「こと」が自分にとってとても大事なことだから。

「そんな簡単に放っておいておけない!」って強く思う。


私はいつもそう感じて日常生活でも、仕事でも物事がスラスラ運べないのがまあ常です。

でも目の前に起こることに対処していかなければいけないのも事実。しかし一方で自分を深く捕らえているものやトラウマと向き合うこともやはり大事なこと。どちらも大事に決まってる。

「じゃあ結局どうすればいいんだろう?」

でもあるときフッと思いついたのです。
「簡単に放っておくんじゃなく、大事に置いておけばいいんじゃないか?」と。


「簡単に放っておく」だと何だか自分の大事なものが失われるような感じがしてしまう。

だけど「大事に置いておく」だと、ちゃんとそこに大事に置いてあるから無くなる感じはしない。

ちょうど愛犬と散歩するときの感覚でしょうか?

とにかく、これなら悩みを一旦脇に置いて目の前に起こることに対処ができるような気がしたのです。

それで考えたのが上の①〜⑦までの方法です。

細かな所作の方法はわたしの坐禅や呼吸法、武術の経験からくるもので、自然に必要だなと感じるもので組み立てています。

実際にやってみると分かる方もあると思いますが、やはりこころ、精神的なものを扱おうとするときは身体が落ち着いて安定した状態を作らないとなかなか難しい。

また箱を脇に置くのもどちらでも良さそうだけど何故か右に置こうとするとしっくりこない。左に置くとストンといく。

一連の所作を守るのはある種「型」を行うことで、場合によってはハードルが高くなってしまう方もあるかもしれません。
しかしそこはひとつ、やり通してみるとその「型」の意味が分かって新たな世界が開けるかもしれません。

実際わたしはこれをすることでかなり楽になりました。不思議と悩みやコンプレックスが嫌なものでない気がしてきます。

これで何もかも解決するというわけでまありませんが、一つのカードとして持っておくのは悪くないと思います。

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