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理想の教育~現役高校生の対話~③:『校舎についてどう思う?』
はじめに
学校って、なんだろう?
好きだろうが嫌いだろうが、行かなきゃいけないし。
学ぶのは僕らなのに、学校の方針に関する決定権は無い。
僕がキャンプで会った井上くんは、最近学校を辞めたらしい。
同じくキャンプで出会ったけいちんは、14年間アメリカで過ごして引っ越してきた日本の学校にカルチャーショックを受けたという。
僕は公立高校に進学することに疑問を抱き、現在はN高に通っている。
そんな、ちょっと変わり者の僕らが「理想の教育」とは何か?について話合ってみた。その“議事録”を4回に分けて公開しようと思う。
第3回は「校舎についてどう思う?」です。
(第1回「校則についてどう思う?」はこちら)
(第2回「教職員と生徒の関係性」はこちら)
・登場人物
りん:
りんたろう(16歳)音楽のプロを目指す高1。この企画の発案者。公立高校に進学することに疑問を抱き今はN高に通っている。
安宅和人著「シン・ニホン」に感銘を受け、現役高校生の立場から
なにか発信できないかと思い立つ。
井上:
井上(16歳)高2。
県内の進学校に進学するも、教育方針に疑問、学習レベルに物足りなさを 覚え、高校を中退。今は自分で、大学受験の勉強をしている。中でも数学 分野を重点的に学習中。好きな食べ物はすき焼き。
けい:
けいちん(16歳)。高2。0歳から14歳まで14年間アメリカで育つ。今頑張っていることはディベートやスピーチ。好きな食べ物はトマト。
現在はディベート部に所属している。
第3回: 『校舎についてどう思う?』
りん: 今の学校の校舎についてどう思いますか?
けい: うちの体験談から話すと、アメリカの中学って学校ごとに色が決まってて、自分の学校を代表する色は紫とゴールドだったの。どんな組み合わせだって思うけど紫とゴールドがすべてに含まれてるわけよ。まあとんでもない学校で、屋根は紫だし道もゴールドだったの。
極端な例で言ったらそんな感じになるんだけど、それから日本に引っ越して日本の中学見たときに、あまりにも色がなさ過ぎてちょっとって感じだった。別に前の学校の校舎を肯定してるわけでもないけど。
りん: そうだね。これ色んなとこで言ってるんだけど、日本の多くの学校は、校舎も校庭も殺風景過ぎる。ブロック塀と鉄格子に囲まれてて、しかも校庭はまっ平の砂地に古いサッカーゴールが2つとか。なんかこう少年院?みたいな。ここは牢屋か?と思ってしまう。
けい: 刑務所だよね
りん: そう。建物もグレーで殺風景。あそこに踏み入れた瞬間の絶望感は、毎日登校する人の心を折ると思うんだよね。わくわく感が無いじゃん。これは個人的な意見だけど、登校した時のわくわく感みたいなものを建物や校庭から感じられると、日々の生活が豊かになるし、楽しくなるよね。
けい: 景色がずっと変わらないんだよね。どの部屋に行っても、同じ椅子の数で同じ机の数で同じ大きさの黒板で同じ色の壁でみたいなのが、すごいショックだった。2-1に入っても、2-3に入っても、同じ教室に見えてしまうのは、特殊だよね文化として。
りん: あー。なるほどね。
りん: 井上君どう思う?
井上: おれはそっちを知らんから、学校はあれしか知らないわけだから、別に何の不思議も無く通っとったけどな。
りん: そっか、でも日本にも、たまに小学校とかで校庭の入口が面白かったり、変な遊具おいてあったりするじゃん。なんか子供心にさ、そういうのすごいテンションあがるし、わくわくする。完全に大人の考えになっちゃうと、全てを見渡せて、整理整頓されてるのが良いんだろうけど、それでは自由がない。
けい: ていうかシンプルに学校が楽しい場所だと思ってほしい。
りん: まあね。
けい:刑務所みたいな風景だと、”あーまた勉強しなきゃ”(退屈)みたいなところにつながるのかなと思う。また学校来て、勉強して、おなじ毎日の繰り返し…みたいな、思考のマンネリに陥る一つの要素だよね。
りん:単純にカラフルだったほうが楽しくね、っていう。カラフルな校舎だったり、遊具があったりすると発想力も育まれるんじゃないかということですね。