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「SIer営業」という存在が転職のきっかけだったというお話

にむです。

私は、新卒でSIerに入社して、コンサルティングファームへ転職しました。

転職した理由は、「給与面で満足いかない」、「社内政治に振り回された」など以下のnoteでも書いているのですが、「SIer営業」という存在が、転職する引き金になりました。


私が社会人2年目という今からかなり前の話というのと、生意気な若手社員だった頃の話なので、どうか温かい目で見守りながら読んでください。

1 on 1 MTGで放った発言

話はかなり遡って、コロナ前の全員がオフィスに出社していた時代です。

どっかの外資系企業がやっているからという理由で、「1 on 1」を取り入れ始めていました。

当時、私は開発なのに、全国を飛び回るレアな部署で、都内勤務だからという理由でSIerに入社したのに、地方に飛ばされ、ずっとホテル暮らしだったので、会社への不満はかなり持っていました。

そんな職場環境で、上層部と話せる機会をいただけるということで、「物申したい!」と思っていました。

当時入社2年目ということで尖っていました(笑)



「うちの営業担当いらないと思います」



MTGの序盤からいきなり伝えました。

これを聞いた上層部も「なんか2年目の若手が生意気言ってるなぁ」という顔で見ていたことは今でも覚えています。

ですが私は、営業担当が使えない、営業の仕事を否定しているのではなく、「開発経験ある人を営業担当にして開発経験ない営業は一度、開発担当にしませんか?」ということを伝えました。

これには、明確な理由はあって、所属していた担当は営業相手(クライアント)は決まっていて、セールスするプロダクトもパッケージとして決まっています。

なので営業の役割は、アポ取り、製品説明、契約対応、社内向け説明など、やることが限定されていました。

加えて、営業が製品説明する際に、クライアントから細かい仕様について質問されると、営業で回答できず持ち帰り、質問リストが営業から開発に「なるはやで、明日までにお願いします!」という文章と共にメールで送られてきます。

(このメールが定時後だったので、いつもイラっとしてましたw)

質問リストを開発側で確認して、回答書を作り、営業に返信しても、また持ち帰り質問が発生して、また回答するための資料を作る。

「これ、開発が直接説明した方が早くない?」と思いながらもずっと対応をしていました。

こんなゴタゴタな営業でも、会社の名前もあるので受注は決まります。受注後の契約処理を終えて、開発がスタートすると、営業は仕事が終わったということで、クライアント対応はすべて開発で行い、営業は次のクライアントへ提案活動にいきます。

また、営業担当は契約周りを扱うことから、上層部との距離も近く、受注も営業の手柄のように報告されるので、「インシデントが発生したら、開発に文句言ってくるのに良いところは持っていくんだなぁ」と思うと同時に、「提案活動からサービス納品まで全て開発でやれば良くて、別に営業いらなくない?」という疑念を強く持ち始めていました。

営業も競合分析したり、クライアントのニーズをヒアリングしたり、分析したりなど「営業戦略」を考えるんだよ!と言いたい人もいるかと思います。

詳しくは伏せますが、クライアントの全体数も決まっているので戦略もクソもないです。決まったクライアントに営業していく担当でした。
(詳しく言いたいのですが、察してください。。)

こういったクライアントが決まっている小さい担当だから言えますが、「営業ができることは開発もできる」けど、「開発ができることは営業はできない」という関係性は成り立っていました。

最近だと、クラウドやセキュリティ面での技術革新からクライアントも技術要素(セキュリティや災害対策時の対応など)を気にするようになり、クラウド、セキュリティの説明をクライアントから求められるようになってきています。

このことから、開発側の担当領域が増えてきたこともあり、小さい担当かつ開発側も人手不足になっており、分業するぐらいなら一体となって対応し、分ける必要ないと思っていました。

そういった背景から、営業、開発の区分けやめて、「営業担当はいらないと思います」と上層部に説明していました。

発言の代償

どうせ変わらないとは思っていましたが、小さい担当だし意見反映されるかなと期待していました。

ですが、蓋を開けると、細かい説明はすっ飛ばして、「営業使えないからいらない」と飛躍して受け取られ、担当内で共有されていたとのことです。(後日談)



ここからが自分の中での転換期でした。



1 on 1 MTGがあった数ヶ月後に急に異動になりました。



ローテーションのタイミングもあったと思いますが、厄介者扱いされたからなのか、社内でも難ありの課長(パワハラで部下を休職させた経験が数多くある人事も問題視している人)の下に配置転換されました。


この結果、数年間、超絶激務かつパワハラの日々を送ることになりました。


ですが、とても仕事ができる課長なので一緒に働いて、バリバリ鍛えられたので、今となっては感謝していますが、言葉に棘がある系のパワハラで、加えて長時間労働を課されてたので、精神的にキツく、感情がゼロになり、自然と涙を流しながら仕事をしていました。


そんな高ストレスの環境下で、残業も多く、労働時間に対して賃金が合わないと感じ、また、いろんな社内政治に巻き込まれるのが嫌になって転職活動して、今に至ります。


今思うと、「営業担当はいらないです」ではなく、「技術営業職を作りませんか?」という組織を否定しない言い方をすればよかったのですが、結果的に、今はとても楽しいので全く後悔していません。

それに、自分の発言がきっかけなのかは不明ですが、営業⇄開発の異動が活発になってると聞いて、間違ってはなかったんだなと思っています。

私は前職の担当しか分からないのですが、みなさんの組織も同じ感じでしょうか?

Twitterやコメントなどで、ご意見いただけますと幸いです。

逃げ出せる環境づくり

無意識のうち涙を流しながら仕事をしていたというパワハラがあった前職ですが、辛い思いするなら、その会社にしがみつかずに逃げ出す(転職or異動)を考えてください。

パワハラ、セクハラなどのハラスメントって不意に訪れるので、心身が安定しているときに相談できる友人、窓口などを確保してください。

自分は精神的にタフだから!と思っていても、人間って簡単に病みます。


コロナ禍でなかなか繋がりを作れない状況ですが、意識してもらえると嬉しいです。

SIer、コンサルは休職が多い業界ですが、1人でも休職者が減ることを祈っています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

にむ

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