【4コマ漫画】心に残る原風景 北海道、雪の結晶 静けさ 止まった時間
北海道の雪は、結晶が見える。
北海道 東部は気温が低いので、降ってくる間に溶けることがない。
だから、団子のような雪にならずに、結晶ひとつ一つがそのまま降ってくる。
フワフワと軽いまま、舞うように。
軽く 舞い落ちてきた雪は、手にのった時の衝撃がないので、結晶の形がそのまま。
それ以前にもずっと、雪を見てきたのに、結晶を見たことはなかった。
理科の教科書を通して、雪の結晶を知ってはいたけれど、
それは、顕微鏡を使わなければ 見ることができないと思っていた。
”へ~、雪の結晶って、見れるんだ!!” と、感動。
この静かにフワフワと降ってくる雪。
この雪は音を吸い込むんだろうか。
真冬、このパウダースノーが降っている時は、あたりがし~んと静かになる。
今日、このマンガを描いていて、50年ぶりに その静けさを体験している。私の頭の中のイメージで。
あの、静かな 止まった時間を。
ずっと忘れていたけれど、ずっと、私の中に残っていた。
これから、もう思い出すことがなかったとしても
やっぱり、私の中に 雪の結晶を見た一瞬は 残り続けるんだろうと思う。