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今日は恋人たちの日

店主の况(イワン)が一人で切り盛りしているこじんまりとした居酒屋風レストランタベルナ。


今日はお店も一段落しもうそろそろ店を閉めようかな?と思っているところにマヨ美が入店。


以前来た時は弾けるような黄身が眩しかったのにすっかり打ちひしがれて見る影なし。


マヨ美はワイン一杯でもいい?と聞いたので况は優しく微笑んでグラスを差し出した。


マヨ美はワイングラスを弄びながらぽつりぽつりと話をはじめた。


物静かなオリーブ、やんちゃなビネガー、どっちを選ぶかですって?二人に恋した。どっちも選べやしないの。二人とも私には必要だった。


だから他の人から何を言われても平気。3人で混ざりあい、激しく人生を撹拌されたわ。でも、そうした試練は私達を輝かせた。


街を3人で闊歩すれば羨望の眼差しを送られ、人々は私たちに夢中でマヨチュチュ。


なのに冷蔵庫の一番寒いところに閉じ込められて、すっかり冷え切って、別れ別れになるなんて思いもしなかった。


二人は声を揃えて別れの原因は私の新鮮さが失せたからですって…


ああ、男は残酷よ。


そう言って、マヨ美は泣いた。况は恋は下心、愛は真心、いつか必ず、本物の真心と巡り会えます。その時は愛という名の武器を忘れないで、今は彼らなんてサヨオ奈良漬け、刻んでマヨに和えたら美味しいですよと、笑顔で答えた。






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ポリポリ
大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!