昨日は米騒動の日
登場モノ
古古古米米子:古古古米の妖精
味野素子:化学調味料の妖精
古古古米米子と味野素子が薄暗い倉庫で肩寄せ合ってひそひそ話。
米子:米ちゃうな~デイトに誘われて~♬、古いかしら?
素子:米子さ~ん、暢気に歌なんかうたっている場合じゃないですよぉ。ここどこですか?なんでいつもの茶店でおしゃべりしていただけなのに気が付いたら倉庫?
米子:米ントのしようもありません。とか言って、先を急ぐからここは百年前のラブラブらしいわよ。
素子:ああ、またいつもの御都合主義で、今日は100年前にタイムワープですか…で、どうして私たちは倉庫に?
米子:米がねぇ、米子を欲しがるモノたちが争奪戦を繰り広げているんだって。
素子:ウワッ、そんな夢のような時代に…米子さん、逆にライスですね。
米子:よけりゃあ、倉庫になんか、いないわよ。私たちは、食われてなんぼでしょ?それをさ、値が上がるから売らずに倉庫にしまっておきましょって、米子から自由を奪ってんのよ。じゃ、何を食えって言うのさ。米子じゃなくっても怒るわよ。
素子:値上げのために非道な行い!!米畜生にも劣る所業ですね。
米子:米畜生はきついわ~、犬畜生ね、その言葉は禁句かもね、愛護団体怖いわ~。
止めときましょ。で、米調達に困った主婦たちが立ち上がったら、その様子が女たちの一揆と、新聞に書き立てられちゃったの。それが全国に広がて、暴動騒ぎ。
素子:米子さんが全国的に愛されていた!!キラキラのパラライス!!
米子:パラダイズ?よりはパラライスよね。で、なんでもこの時代の人たちは一日に3合のご飯食べてたらしいの。中には一升飯、なんて人も。
素子:エッ、それじゃあ、100年前の人たちはデブばっかライスか?
米子:今じゃねぇ、何かの陰謀で米を一日3合なんて、犯罪者扱いだけど、昔の人はスリムよ。肥満の本当の犯人は他にいるって事ね。
素子:そうと知れたら、こんなところでグズグズしていられません!!元の時代に戻って、米子さんの汚名を返上しましょう!!
米子:それは、ライスなアイデアね、帰ったら、悪の組織を粉米に打ち負かすわ!!
素子:粉々じゃなくって、粉米じゃあ、米粉じゃん。