今日はのど自慢の日
理解されにくい1型糖尿病
泣きながら煎餅を食べているボーマンツー。
ハルン2号
うわっ、君、また泣いてるの?君、泣きキャラ?嫌だねぇ。
ボーマンツー
そんな意地悪、言わないでおくれよ
よオッ〜〜〜〜。だってね、このおいしい、お煎餅もう、なくなっちゃうんだよ。こんな悲しいことない。
ハルン2号
えっ、君、言葉の使い方間違ってないかい?そういう時悲しい、じゃなくて寂しいんじゃないの?それともその煎餅屋が潰れたの?
ボーマンツー
えっ、なんとなく言っちゃっただけだけど、寂しいと悲しいって何が違うの?
ハルン2号
こういうことなんだよ、例えば、恋人と別れて寂しい。また恋人はできる可能性あるよね。だけど恋人が死んじゃって悲しい。これもう恋人戻らないんだよ、死んじゃったから。
ボーマンツー
ふーん、そんな話し、聞いたことない。正解なの?
ハルン2号
うん、今、思いついただけ。で、今日の話のことなんだけど、鍵男たちの故郷は膵臓のランゲルハンス島β細胞。
でも、この故郷が焼き払われ破壊され、鍵男たちが生まれなくなってしまう病がある。その病は1型糖尿病と言われて患者さんは若い人に多いんだ。
生活習慣病(メタボ)の一種である2型糖尿病とは全く違う性質の糖尿病で、普通の生活をしていてもある日突然、急速にβ細胞が破壊され、鍵男たちを失う。鍵男たちは二度と再び帰らない悲しい病。
糖尿病というと2型糖尿病のことを言うけど、これは糖尿病全体の90-95%が2型糖尿病だからさ。
1型糖尿病は、男性より女性に多くて、食事、運動、ストレスなどの生活習慣や、肥満とは直接関係なく発症してしまう。
予防することはなかなか出来ないし、インスリン注射が必須と言うことからも2型糖尿病とは違うんだ。
ボーマンツー
僕ら、知ったかぶりして、糖尿病と言うだけで、生活習慣が悪かったんじゃないの?みたいなことを言ったりするのには気を付けたいね。
ハルン2号
うん、無知だから傷つける。無知だから知らんぷりする。そんな悲しいことはない。だから僕らは話し続けなければならないよ。
ボーマンツー
うん、僕はこの自慢の喉で歌うようにリアルを語り続ける。
ハルン2号
あ〜あ〜、張り切るのはいいけどさ、君の音程、聞く人、居なくなる危険大だねぇ。
つづく