おまわりさんの日
登場モノ
ハーリーデカ:針の妖精、警察官
チャコペン子:チャコペンの妖精、ハーリーデカの同僚
その他妖精
子供・女性安全対策課に配属されたハーリーデカ。チャコペン子が泣いているお帽子ちゃんを連れてくる。
彼女はデカに好かれたいがために子供にやさしく語り掛けるも子供は更に大泣き。
ハーリーデカ:ペン子さん、お子さんを泣き止まそうとしているみたいですけど逆効果になってません?
チャコペン子:ほら~、泣いてばかりじゃ、なんにも解決しまちぇんよ~、お名前くらい
言えないなんて、どんな育てられ方されたんですか~。
ハーリーデカ:ペン子さん、もう、大丈夫です。今日はオンライン婚活でしょ?
チャコペン子:そ~ですか?それじゃあ、お言葉に甘えまして~。
チャコペン子は矢のように逃げ去った。
ハーリーデカ:ごめんねぇ、もう、怖くないから、そうだ、お腹空いてない?飴あるよ。
ハーリーデカの差し出した飴をガリガリ食べてしまうお帽子ちゃん。
ハーリーデカ:それにしても君の姿を見ると僕はドキッとしちゃうな。だって、君はロケット団を思い出させるもの。
ロケット団トレードマークのキャスケットは別名レーニン帽って言うんだよ。
レーニンさんが、愛用していたんだって。なんだか皮肉な話だね。
それともロケット団、本当はRed団なのかな?僕らじゃ計り知れない大人の事情があるんだね。
ああ、余計な話をしちゃったよ。どう?思い出した?お家、どう?思い出した?名前
泣いてばかりいる子ネコちゃんならやりがいでるけど、君はお帽子ちゃん。
なんだか君は汗臭いお帽子だね。僕も本当に困ってしまってなんだか胸がチクチクするよ。
そこにやって来たのは情報通の念子と烏丸、二人はまた
禍禍池の食べたら絶対ヤバい魚を無断で獲って干物にして販売しようとする悪だくみがバレ、
お目玉を食らいに来ていた。ハーリーデカは二人にお帽子ちゃんの事を知らない?
と聞いたけれども二人に聞いても分からなかった。
念子も烏丸もお帽子ちゃんは凄く臭いですよと、文句まで言い始めた。
なんだか事の成り行きが面倒になってしまったハーリーデカは
スマホでサクッとお帽子ちゃんを売り払ってしまった。
極悪非道の警察官、見下げたよ!!と二人が驚いていると、
ハーリーデカはふてぶてしく、
僕はお巡りさんじゃなくおま悪り~さんですから~と言い放った。
念子と烏丸は顔を見合わせ、ハーリーデカの違う側面を見たことに恐怖した。
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