今日は朗読の日
登場モノ
チョッパー:挽肉挽き機の妖精、スーパーモノモデルの責任者
スラスラ:ハムスライサーの妖精、同上従業員、社畜
チョッパーとスラスラがモノモデルの控室でぐったりした様子。
スラスラ:一日に面接3回なんて疲れちゃいました。しかも、全員、お断り
なんて、神経がいくらあっても足りません。
チョッパー:君、神経通ってないよね、その分かりにくい疲労感の表現は兎も角として、まぁ、疲れたね。
スラスラ:はい、最初に来た、ズルチンさん?名前からして凶悪な感じで…
チョッパー:名は体を表す代表例みたいな奴なんだな。ずるいチンコでズルチン?
かなり前から悪い奴なんじゃないの?癌みたいなモノじゃないのと噂されていてねぇ、
それでも放置していたら子供を騙して、甘いおじちゃん好き、甘いよ、甘いよと言って
子供がベロベロ子舐めて死んでから初めて、こりゃ、マズいってお尋ね者扱いにしたんだよ。
それをするのに20年以上、かかっちゃったんだから、まぁ、あんまり安いモノとは付き合わない方が身のためかもね。
スラスラ:そうですね、面接でもズルチンさん、シュガーさんより格安です!!って、言ってましたもんね。
チョッパー:シュガーさんだって、このところの甘さ控えめ流行りで、激安ステージなのにさ、
さらに安いと言われても魅力ないんだよ。
スラスラ:それでも、取り締まっているのはなぜですか?
チョッパー:そりゃあね、モノの命より安さを追求する輩が、ズルチンと手を組んでラブラブに密入国してくるからさ。
スラスラ:ズルチンさん、怖いですね。
シュガーさんより甘いモノたちって怖いモノが多いな。
次に来たサッカリンさんもチクロさんもちょっと目つきが鋭かった。
チョッパー:ああ、サッカリンさんか、あのモノは悪い噂ばっかり立てられちゃって、可哀そうだよ。
無害だったんだよ。だけど口に入るモノたちは一度、悪い噂になったらそれでお仕舞いさ。
とは言え、サッカリンさんは九州の醤油とは相性がいいし、歯磨き粉さんとも上手くやっているようだな。
スラスラ:無実だったのに名誉を挽回できないなんて、お気の毒です。
でもうちのステージでもお客さんは呼べないかぁ、チクロさんも御断り理由は同じでしたね。
チョッパー:うんうん、チクロさんも疑われもしたし、その後は癌をまき散らすようなモノじゃないと分かった
んだけど、もともとね、少し、苦いからさ。甘い役に苦さは必要ないから不人気なんだ。
スラスラ:甘味界のモノたちは天然育ちばかりじゃないから面接は気をつけないと。
チョッパー:そうね、甘味界のモノたちだけの事じゃなくって、うちはなるたけ天然の子を揃えたいね。
羊を餌にした牛とか嘴のない鶏とか育てておかしな病気が流行ってもそりゃ、そうだって思うよ。
今はやりの病気なんかもモノが無理矢理自然を犯した行為の反動だって説
もあるからいつもアンテナ立てて、真偽を見極めていたいね。
スラスラ:なんか、いつもらしくなく真面目に締めてますけど、
今日は朗読の日がまるきり被ってませんね。
チョッパー:そうかな?朗読の日に知ろう毒・・・なんちゃって。