代官山 李南河 韓国料理
東京で10年以上続くレトロとモダンを融合させた、ちょっと創作も入った韓国料理です。京都にも支店があり、そちらには一度おじゃまさせていただいたことがあり、印象が良かったので今回は本店の代官山に伺うことにしました。
1品目は「ポッサムキムチ」白菜、キムチの葉で魚介などを包む一品料理、ハサミでザクザクとカットしてくださって豪快に口にほおばる一品。ほどよい酢味噌がドレッシングのように和えてあり、やさしいお味。ひと昔前に居酒屋業界で一世を風靡した「キムチの王様」のようで食べ応えがありました。
次に「ナムル五種」豆もやし、カボチャ、長芋、大根、インゲンの内容です。こちらのナムルはゴマ油に塩と定番の味付けではなく、独自の一品一品違った味付けをされていました。カボチャや長芋はグリルしたあとに味付け、大根は優しい白味噌ベースのタレがかけてあり、インゲンは練りゴマっぽいタレで仕上げてあり、豆もやしはほぼ味付けなしのほんのりな塩味でした。
次に水ダコのカルパッチョ。薄切りの刺身でほんのり味付けされたタコの上にガーリックチップ、芽ネギがチラリと添えてあります。タコの吸盤はカリッと素揚げしてあり、コリコリといいアクセントでした。
次に、和牛のたたきです。メニューはハラミでしたが品切れで、代わりに内モモで仕上げてくれました。80グラムを表面だけ炙ってあり(多分オーダーが入ってから焼いてカットだけしてある状態という感じです)ネギの緑部分のみ小口切りにカットしたもの、ガーリックチップ、白ネギの千切りが添えてあり、軽くソースがかかっていました。シンプルモダンな盛り付けで非常に記憶に残る逸品でした。
四品目、「蒸しタンと九条ネギのサラダ」蒸した5ミリぐらいのタン二枚の上にくったりした九条ネギが乗っかって酢味噌ベースで温かいタレが全体にかけてあるサラダというよりつまみのような一品でした。
ここからは追加で、まずは「白菜とニラのサラダ」です。シャキシャキの生の白菜を食盛が損なわれない程度の噛みごたえに、ニラはアクセントに、軽い酢味噌キムチベースのドレッシングで軽く和えてある一品です。白菜とニラしか入っていない一品なのにパクパク食べられてしまう、箸休めな、キムチとは全く違うサラダかなという一品。
次に「ネギのチヂミ」。こんなにふわふわなチヂミ初めてというくらいの食感で、食べごたえがあり、酒のアテにも最高な一品でお腹も満足です。
最後にミノと青唐辛子の炒め、石の横10センチ縦15センチぐらいのプレートの上でミノを炒めて提供してくれる一品です。こちらはややベースの味が薄く、もう少し下味がしっかりしても良いのかなと思いました。
全体的に女性向けの味付け、優しさのメニュー構成という感じでした。
8割が女性同士またはカップル、男性は私と友人の2人だけでした。十年以上続いていらっしゃるだけあって安定した味わい、きちんとしたサービス、ちょっとした気遣い(マッコの入った急須が軽く冷えているあたりさすがです)、今回の東京視察で一番の目的のお店でしたがオーナーがいなくても問題ない良いお店でした。