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カックウのことを考えている カックウの詩三編他

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1975年(昭和50年)、ジャガイモ畑の土中から偶然発見された、縄文時代後期の中空土偶。メディアを通して見た(知った気になっていた)ものと、その実物は全く印象の違うものでした。何…
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記事一覧

七飯町歴史館の不思議なミニチュア土器

北海道七飯町歴史館に縄文土器・土偶を見に行きました。役場の裏手、紅葉の美しい文化の森に隣…

縄文の機関車トーマス/北斗市郷土資料館

縄文土器を見に、北海道北斗市郷土資料館へ。施設の人がレプリカを出して見せてくれた。人形装…

短歌 秋田蕗と擦文人

北の国道端に 蕗の葉の夜露落つ 擦文びとの哀しび きたのこくどうばたに ふきのはのよつゆお…

詩 インバウンドって言うけど

インバウンド インバウンドって言うけど 一万年前からだから 老若男女 金持ちも 貧乏人も …

詩 茅空(カックウ)のことを考えている

カックウ 呆けた顔 悪の存在を知らない顔 悪意を未だ知らない顔 生まれたての赤子のような…

詩 かっくう(中空土偶)

かっくうが畑からジャガイモみたいに 掘り出されたのは たまたまかね ジャガイモみたいな呆け…

詩 原始宗教(アニミズム)

原始宗教(アニミズム)という言葉には純朴、神秘的、郷愁といった肯定的な印象を思い浮かべる一方で、我々の無意識下に、「昔の人は幼稚で馬鹿だったんだ」というウソを刷り込む陰湿な仕掛けが仕組まれている。 「原始」などと如何にも言外に自分たちの方が優れている、進歩している、とでも言わんばかりの、傲慢で浅はかで下衆な優越感が潜んでいるわけだ。 これは唯物史観という毒による仕掛け、罠だ。 唯物史観という毒。 進歩的歴史観という毒。 立派な教典を有した先進的な(はずの)現代の宗教が、 こう

詩 かっくう(函館市縄文文化交流センター)

 眼下に内浦湾を望む、見晴らしの良い国道沿いの高台。自然と調和した、地上一階建てのモダン…