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70歳からは我慢を手放そう

古希を2年過ぎて最近思うことがあります。
今までの自分に無かった感情。
それはこれまではうまくいっていたことがなんだかちぐはぐになってきて…。
どうも今までの自分のままではモヤモヤすることが心の片隅にあるということを感じることから始まりました。

歳を重ねたら我儘になろう!
今でも十分よ!と言われそうですが、その我儘ぶりは決して人に迷惑をかけるという表面的なことではなくて自分の選択範囲が狭くなったというかその中に我慢と言う言葉が含まれていなくなったということです。

ある程度その我慢の中に自分の感情を押し込めて平たく言うとみんな仲良く穏便にとなることかもしれませんが、やはりこの世の中、良いも悪いも合わない人やものがあるということです。

ひとつはあまり人間関係に深入りする方ではなかったのですが、長年娑婆にいるとある程度分かってきます。

第一印象でこの人とは合わなさそうと感じることにあまり間違いが少ないこと。
そんな人とは努力しても自分が空回りして疲れてしまうということ。

それを今までは心を開いて接することを良しとしていましたが、今やその心のキャパも小さくなってきたのかなるべく関わらずにいこうと思うようになりました。

自分が昭和生まれと言う頭の固さはどうしようもなく、無理に合わせる必要を手放す年代だと感じるようになりました。

それは孤立ではなくやっと孤独になれたということかもしれません。
なので最近は無駄なしがらみが無くなって気持ちが穏やかなように感じます。いろんなことに落ち着いて向き合える余裕がでてきた気もします。

周りに人がいないと寂しくていつも気を使ってご機嫌を取る知り合いがいますが、それはそれでその人なりですからいいのですが、この間「孤独でこれから大丈夫なんだろうか?」と相談されました。

人生は一度だけ、自分の為のものであること、親子であっても恋人であってもみんなそれぞれの人生。

自分の行為が愛情たっぷりであってもその見返りを望むものではなく離れるのもそれは意味のある事と知ることが大切であるように思います。

寒い朝の土曜日。静かにベットの脇で待つニケは若いころのように起こしに来たり走り回って催促することも少なくなりましたが、ちゃんと散歩に行けることは解っているようで起き上がると小さく尾っぽを振ってついてきました。

いつもの散歩道。なんだか今朝は飛ぶ鳥に、前足を丸くして低い木の下でうずくまる町猫に、同じように嬉しそうに散歩する犬たちにほっこりする時間となりました。

今日もいい日にしましょう!



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