草の匂いっていいもんだ ニケと歩けば
温かい日曜日になりました。公園の草も青々とお日様の光をいっぱい浴びています。
いつもよりニケは寝転ぶ時間が長くなっています。草の絨毯が気持ちいいのか鼻を突っ込んだり前足でかき込んだりと私まで楽しくなるようなしぐさです。
傍にシロツメ草、まだ花は小さく、咲いてるのもあちこちですが、今に公園一面に咲くのでしょう。
大きな災害や、今までに経験したことのない長いマスク生活。何が起こるかわからない地球ですが、人間は、小さな力ではどうすることもできなくても、また同じようなことが起きないという保証がなくても、コツコツともとに戻そうとします。それに向かって立て直そうとします。
それは震災の時感じました。少し落ち着いたころ、着々と復興する速さに驚きながら、また同じようなことが起こるかもしれないのにと…。人間がありんこのようにも思えた時期でした。
そうやって何代もの人たちが自然に立ち向かってくださったから今がある。
尊い命と引き換えに戦った人もいる。身の回りには関係ないとは誰も言えないことです。
みんなが心を寄せるその日よりも何もないぼんやりとしたときにひょっこりとそんなこと思います。
海から離れているこの辺りは山が迫り、どちらかと言うと山崩れが心配されています。
身近に海や山があることが普通ですが、こんな穏やかな日曜日を過ごせることの有り難さを痛感しています。
堪能したのか大きく伸びをしてニケは次の公園に行くつもりでしょうか?
ブルブルブルと体についた草を振るい落として歩き始めます。
今日の二度目の散歩は二時過ぎ。一番温かい時間です。
散歩する人も多くて、サッカーボールを持った父親と男の子が
何やら楽しそうに話しながら歩いています。
バギーから顔を出した女の子は覚えたての「わんわん!」 何度もニケを指さしながら、母親に知らせます。毎日送られてくる孫娘のインスタも同じような年ごろ。今日もドングリ集めに一生懸命なことでしょう。集めたドングリにイナイナイバーをしていた様子がおかしくて、兄たちとはまた違う女の子のしぐさに癒されます。
毎日何かに癒されて、笑って暮らせることが何よりの贅沢です。
夜中に雨が降ったのか今朝の道は濡れて生あたたかい空気が重たそうです。この雨を待っていた桜のつぼみは幾分膨らんだような…。
今日もいい日にしましょう!