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 赤、黒、白 ニケと歩けば

昨日の雨で散歩に行けなかったからなのか、今朝はたくさんの柴が
足取りも軽やかに散歩を楽しんでいます。

お互い会っても挨拶もそこそこに好きな場所でクンクン、雨に濡れた草を嗅いでいます。

シロツメ草や、オレンジのひなげしはわずかな風にも揺れて何とも愛らしい姿です。

未だ重たい雨雲が空を覆っていてなかなかお日様の登場を拒んでいますが、
鉛色のキャンバスによく似合うツバメが数羽、旋回しながら小さな虫でも探しているのか、体もひと回り大きくなって低く軽やかに飛んでいます。

大きくなったと思えたのは長旅で疲れた体を回復できたからでしょうか?
そろそろ毎年 子ツバメを育てた古巣に落ち着くのでしょう。慣れた様子で公園や町角に姿を現しています。

今日は黒柴のカムイ君とまだ三か月のピンちゃん。こちらは白柴です。最近はニケのような赤柴より隈取のような顔の黒が増えました。

一時はソフトバンクの白い柴があちこちで飼われていて犬にも流行があるようです。

それは致し方ないこととはいえブームが去ると捨てられたりコロナ禍、自宅での生活の暇つぶしで飼われたペットたちが悲しい環境に置かれていることを思うと何とも切ない気持ちになります。

手に負えないと捨てられて保護犬になるのは柴犬が一番多いとか…。

あの小さな時の愛くるしい姿に心奪われてみんな迎えるのですが、柴の性質をよく熟知していないとお互い不幸な結果になります。

ペットはおもちゃではないということ。生き物として家族として迎える覚悟がないとむずかしい犬種です。

カムイ君は保護犬として伊丹の施設にいました。譲渡会で今の家族に受け入れてもらって毎日生き生きと過ごしています。最初は虐待を受けていたせいで、ひとにも犬に慣れずどう接して良いのか吠えるしか方法が分からなかったようですが、毎日根気よくほかの犬と会わせて今やみんなと挨拶できるまでになりました。でも狭いとパニックになって飼い主さんは宥めるのにひと苦労されます。

飼い主同士でも柴の飼い主は共通点があります。犬と同じで、さっぱりしていて、犬同士を無理やり友達にしようという気がありません。吠えられてもにこやかにその様子を静観できます。

ピンちゃんはまだ三か月の子犬。私たちを見つけるとものすごい勢いで走ってきます。いつも長い舌をだら~と出してお尻尾はちぎれんばかり…。目はキラキラと輝いて楽しくて仕方がないという表情です。

この子たちも精一杯生きていると思うと私たちより命の時計が速いことが少々恨めしくなりますが、これも一期一会。
今をお互い楽しみたいものです。

今日もいい日にしましょう!



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