世知辛い世の中
この言葉が当てはまるのかどうかわかりませんが、年代に関係なく生きずらい世の中になったものだと思うことがありました。
知り合いは、長らく会社勤めをしていた真面目な男性です。65歳になったら引退して趣味の旅行に長年苦労を掛けた奥さんと楽しもうと思っていたそうです。
きちんとした堅物と言っては失礼ですが、その場のノリで物事を決めたりはしないしお金の使い方も堅実な方です。
そんな人が年金だけでは心もとないと、手あたり次第のアルバイトを探して働き始めるのですが、仕事の内容は難なくこなせても、やはり職場の人とうまくいかず今は無職の毎日だそうです。
私のように短絡的であればどこに旅しようか!とそちらに目を向けて浮かれてしまいますが、将来の展望もないままなんて彼には恐ろしいこと、ありえないことなのでしょう。
そこで今話題の株投資。
いろんな著名人がSNSなどであたかも簡単に儲けることが出来るとうたっています。
NISAを始めるには年齢に無理があること。コツコツと言う言葉が彼でさえ消えてしまうほど老後の不安があったようです。
しばらくして無料の講座を聞くうち初心者であっても何かしっくりこない、のどに魚の小骨が引っかかるような感覚が芽生え始めたそうです。
ある時テレビで有名人を語って…。と言う内容の番組を見て、又自身でもパソコンでいろいろ調べたらやはりおかしい!
ラインでコメントを出している人や著名人でさえも日本語がおかしいとなり
始めなくてよかった!となったそうです。
なんでそんなのを信用したんだろうとは思いますが、真面目ゆえに信用してしまうということがあるのだと知りました。
そのグループの人たちはみんなサクラだそうでいかに儲けたかということばかりコメントしているとか。うっかり大切な貯金をつぎ込む老人が餌食になっているとは何とも防ぎようがないのでしょうか?
もう一歩のところで難を逃れた知り合いはホッと胸をなでおろしたとか。
両親たちの時代のように年金で毎日ゆったり暮らせる時代はもう期待できません。
私も偉そうなことは言えませんが、今回の知り合いのもう一歩での話はとうとう身近に忍び込んできたというのも現実なようです。
自分の身は自分で守る。
人の温もりを感じながら生活しているのは本当にありがたいこと。
それがちょっとした気の迷いで危ないところにはまってしまうかもしれないことがあることを改めて知りました。
「うまい話は気をつけなさい。」と遠い昔、父が叔父に言っていたことを思い出しました。
暖かくなったら今年もお花見。そろそろ花より団子から卒業!よりも花も団子も!となりました。
今日もいい日にしましょう!