仲人の仕事 距離の壁?
男性は女性が自分の地元で住んでくれるものと勝手に考えている人が多く、女性は結婚しても実家の地元で住みたいという人が大勢いてお見合いが組みにくいということがあります。
この仕事をするまでそれは想定外でした。世界のどこかに人生を共にする人がいる!なんてファンタスティックとは結婚前の頭の中。たまたま日本で見つかった私ですが、活動範囲は世界中に!
北海道の人とも沖縄の人でもZOOMでお見合いできる今、普通では出会えなかった人、遠距離の人とも会ってみることが出来ます。
こんなラッキーなことって「今はいいなあ」ぐらいに思っていました。
結婚はしないと宣言している30代の女性も、「眞○さんだって他に類のない籠の中で育ったのに好きな人が出来たら渡米する!これって普通でしょ!」
私ももちろんそんな人が現れたら考えるかも…。
ところが巷のお嬢さんは、地元愛?実家愛!が強くて収入の次に近くの人というのが重要なんです。
関西の人なら、名古屋までがリミット、そこから探すのはますます狭き門になります。淡路島、四国、九州は海外扱いです。
運よく地元に住める人と結婚をしても転勤で遠くになったら単身赴任してもらう気なのでしょうか?遠くの人もたまたま仕事でこちらに住むことになるかもしれません。先のことは分からない。結婚も同じです。
例えば私なら海外赴任となれば万歳!嬉しい!ヤッター!となります。
新婚当時ヨーロッパへの赴任を打診されて主人が帰宅しました。行き先はベルギーのブリュッセル。私は心の中で何度もガッツボーズをしました。
主人は行くつもり。なら決まったも当然と思いきや大きくて高い壁が存在していました。
義母の反対にあって敢え無くボツになりました。「そんな親の死に目に会えないところに行ってもらっては困る」
そんな時代でした。今は世界も狭くなりました。国内なら会おうと思えば簡単!飛行機も新幹線もあっという間に目的地に運んでくれます。
それなのに「このままでいい、このままがいい?相手だけが加わってくれたら。」という若い婚活者が増えました。親も早く相手を見つけてほしいと言いますが、近くの人という条件が付いています。
チャレンジ?はしたくない。
でも今の環境は永遠に続くものではありません。いつかは親とも別れる定めです。
人生何があるかわからない。だから楽しいと思えるには何が必要なのか、これが仲人にとっての課題です。
今日もいい日にしましょう!