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月と太陽

未だ明けきらぬ早朝。月がいつも以上に蒼白い光を放って輝いています。濃い瑠璃色の空はあちこちに小さなダイアモンドを散らして、太陽が昇る前の静かなひと時。少しオーバーですが清らかで、冷たい風も快くて…。

月は太陽に照らされていろんな色に日ごと変わります。
人もその時々に関わった人によって自らの色を変えるものでしょうか?

この人はこんな人!と自分の眼鏡で見ていても本当はそうではないことの方が多いのかもしれません。

反対に太陽はいつも自ら燃えるエネルギーをこの地球に毎日惜しみなく降り注いでくれます。

太陽のような人もいます。無償の愛。与えること365日。
そこに溢れる愛はあっても自分自身はあるのでしょうか?

その温かさは旅人の外套も脱がせることが出来るし、人を元気にしてくれます。毎日の事なのでその存在を当たり前だと思ってついつい忘れがちですが暗闇の世界は想像さえもできなくなっています。疲れた時その温かさに触れたくなるのは太陽のような人。

若いころは太陽のような人にあこがれましたが、今はいぶし銀の良さが分かる年齢になって、月で癒される心地よさも惹かれるようになりました。

太陽は直接見ることはできませんが、今朝のように静かな時、月は何か言いたげで対話しているような感覚になるといつまでもその姿を見ていることが出来ます。

となれば人もその人にとって少し離れたところから見守ってくれる、与えるのではなく、自分と向き合う時間をくれる月のような存在も大切かもしれません。

相反するようですが、日常いろんなことを抱えながら生きる私たちには太古の時代から見守ってくれているありがたい二つの存在と言えます。
どちらがかけても生命を維持することはできません。お互いがかけがいのない存在。日本書紀では日神であるアマテラスは姉で月神は弟のツクヨミ。そこからいろんな神話が生まれています。
月と太陽にまつわるお話は世界中に存在します。そんなミステリアスな本を読みたくなりました。

今は洗濯日和と思わせるようないい天気。冬の太陽ははるか向こうの海を輝かせています。

今日もいい日にしましょう!







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