仲人の仕事 すんなりとはいかない婚活
前回しぶしぶ入会した男性の婚活。
なんとなくコミュニケーションがとれるようにはなりましたがそれは対面で話すときに限られています。
些細なことや連絡はLINEでと決めました。何度か送信。
よく言う既読スルーです。友達ではないのですから質問の答えは返信して当たり前と思っている私にとっては⁇
忙しそうだからと2,3日待ってもなしのつぶてです。
こんなことで交際になって相手にも既読スルーになったらまずい!
時間を作って会いに行きました。
お店は評判の飲食店で相変わらず忙しそうです。「LINEは読んでくれたよね?」「あー読んだよ。」
「で、答えは?」「任せますわ!」
丁度母親も手伝いに来ていたので話す機会がありました。
彼女の希望ははっきり!しています。
「息子が40歳半ばなんで相手は35歳前後。国籍は日本で近辺の人。
おとなしくてしっかり家事を守ってくれたらいいけど何しろたくさんの人と会わないと話にならないよ。」なかなか鼻息の荒いこと!
お見合いは相手がいること。こちらがいくら「お会いしましょ!」と申し込んでも答えがNOなら成立しません。
分かっているようでそれをすっかり忘れている婚活者は少なくありません。
反対にお申し込みが来ても煮え切らない態度でパスする男性もいて
なかなかお見合いが組めません。
最近、結婚は特別なものではなくなってきました。婚活を優先順位に上げる人は少なくて、好きなことをしながらいい人を仲人が見つけてくれたらいいぐらいに思っているようです。したくないこともない。でもがつがつと探すのは…。
何でも人任せ。なのに親の言うことは素直に聞けない。「自分はもう大人なんだから!ほっておいてほしい。」
彼は彼なりにきっといろんなことを考えているのでしょう。
親の言うことも本当は素直に聞きたい。仲人のおすすめも…。と思いたい。
とうとう初めてのお見合いの日が来ました。
大阪のホテルの喫茶室。日曜日の午後1時に待ち合わせとなりました。
打ち合わせで会いに行くとなんだかご機嫌な様子で、いつもより愛想のいいこと。わたしが服装の事や目印となる片手に雑誌という提案も素直に聞いて、こちらの心配?もよそに何かうきうきしています。やっぱり彼も本心はお見合い相手に期待してこの日が来るのを待っていたのでしょう。
無事に会えますようにと祈るのみです。
当日ぎりぎりの12時40分。LINEが来ました。
「今最上階にいますが何階でしたっけ?」「え~!なんで最上階⁈」
何とか間に合ったものの話が弾まず相手からもお断りの返事が来ました。ウキウキしすぎの空回り⁈…。先が思いやられますが、これもはじめの一歩。
仲人も忍耐が必要なようです。
今日もいい日にしましょう!
なんで?と不審がる親もいて自分の子供がみえていません。
子供と言ってももういい年をしたおとなですから親が口出ししてもどうにもならないことの方が多くて「遠くの人出も会ったら?」と勧めますが口出しされたことにへそを曲げて不機嫌になります。
何とも手の焼けるおとな子供です。そんな人が結婚してもうまくいくのかなあと最初は思いましたが、パートナーと一緒に成長していくことを願って今日も私は彼に会う条件の会員さんを探します。