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にしむら 珈琲
神戸はコーヒーの町です。老舗と言えば「にしむら珈琲店」
こちらは深焙煎ストロングタイプで人気なんですが、それは港で働く人や、船乗りの好みだと父から聞きました。
ビジネス街では何倍も飲めるアメリカンタイプ。薄いのではなく焙煎が浅いのを言いますが、喫茶店の中にはお湯を足すところもあります。
それが邪道!なのかはわかりませんが、美味しければOK!です。
お客さんに頼まれての場合もありますから…。
私はストロングタイプをブラックでいただくのでここの珈琲も好きです。
最近はたっぷりのミルクとお砂糖少々が多くなってきました。
年を重ねるごとに嗜好も変わってくるものかもしれません。
こちらのケーキはクラシカルなものです。上にフルーツが可愛いタルトケーキやパイ生地にナッツがのった物。小ぶりですが濃厚な味で、冷めにくい分厚いマグカップにたっぷり入ったコーヒーとの相性は抜群です。
創業して70年余りになるそうです。「神戸の応接間」とはピッタリな雰囲気で接客もさりげなく行き届いています。
なんとなくまどろむのはその接客にもありますがゆったりした椅子や室内がこれぞ昭和レトロと言ってもいいようなシニア好みの雰囲気です。
ついつい長話になりそうな時はこちらを選ぶ人が多そうです。
嫌な顔一つしないそのサービスも今や珍しいかもしれません。
また神戸の繁華街の灯りは早くに消えますが、ここは最後のお茶に間に合う営業時間で,締めのラーメンではなく、誘惑に負けて締めのケーキセットとなります。「明日からダイエット」が決まり文句になっています。
先日五年ぶりに学生時代の友達が用事で神戸に来ました。
彼女から時間がはっきりしないので「にしむら珈琲で待っててね!」
と言われました。
店の前には並んでいる人が数人。指定されたので待つしか仕方ありません。
観光客らしく雑誌を片手に持っています。ここも神戸の名所の一つなのかなあと思いながら、10分ほど経った頃彼女が現れました。
ここの珈琲とマロンパイが食べたかったとそれをほうばって嬉しそうです。
今は東京に住んで50年、すっかりシロガネーゼになりましたが、たまに神戸が懐かしくなるそうです。神戸のおしゃれ過ぎずハイカラすぎず洗練され過ぎずのところが居心地良いそうで、第二の故郷だそうです。
今日は聞き役。その話が楽しくてあっという間に時間が経ちました。
小腹が空いたとサンドイッチを追加してまた話す。
次はいつになるかわからない二人ですが、会おうと思えばいつでも会える年代になりました。元気をチアージできた一日でした。
今日もいい日にしましょう!