なんたってチョコレートケーキがいい!
今日もカフェラに行ってきました。
連休最後の神戸は人がいっぱい。こんなに買い物を我慢していたのかと思えるくらい、Louis Vuittonの店には長蛇の列。CHANELの店にも人がいっぱい。いろんな意味ですごいなあ~。
ここカフェラにも結構な列を作って案内されるのを待つ人。順番待ちの時もメニューを見ながら楽しそうです。
テラス席か室内かと聞かれましたが、どちらでもと答えました。できればテラス席がいいなあ!運よく外でお茶することが出来ました。
大げさでないサービスはいつも快くて今日はブランケットをお願いしました。お天気なのに肌寒い、大きなストーブは煙突から温かい空気がシャワーのように溢れています。その下の席であれこれケーキを選ぶのに迷います。が、結局チョコレート!エスプッソはダブルで。
道行く人も久しぶりの街歩きを楽しんでいます。
まだ結婚前、母と一緒の買い物帰りには必ずケーキを食べました。
東京に住むようになってシフトも月ごとに代わり、月の2/3は日本を離れることが常でした。2日間でもお休みがあると新幹線に飛び乗って帰りました。
東京ではたまに銀座や代官山、足を延ばして横浜、日光にと同期と一緒に行って楽しみましたが、それも徐々に同じ日の休日が無くなってきてついつい西に向かうことになります。皆無と言っていいほど同期15人はばらばらでシフトが組まれていました。
違う便でやって来た経由先での同期との再会?は何十年も離れて暮らしていた家族みたいに喜んでおしゃべりは夜中まで、あの時のトランプ ナポレオンは盛り上がりました。誰かが持ってきたカセットのカーペンターズは私たちの青春そのもの。今でも聞いて十八番はTop of the word.
突然ピンポーンと帰ってくるのですから両親はびっくり。何かあったのかと心配しましたが、そんなことはお構いなしです。行った先で買った食器やお菓子のお土産をテーブルに広げます。
父にはライター、洋煙。母には香水やアクセサリー。「毎回は良いのに!」と言いながらも嬉しそうです。明日帰るという日には三宮や元町で食事するのが恒例になりました。
母とのお茶は別に話題がなくても一緒にいること。学生時代はあまりいい関係ではなかったので罪滅ぼしの気持ちがありました。毎回選ぶケーキはチョコレート。「相変わらずね!」と笑われます。
母にはどこか反発するところがあって、なかなか本心を言えませんでした。口ごたえすることはありませんでしたが、反抗期と言えなくもないような、早く独立したいという気持ちがありました。就職が決まり東京に行くことになった時きっと反対するだろうと思っていましたが、「夢がかなって良かったね!」と送り出してくれました。言い出したら聞かない私の性格を一番よく知っている母でしたから…。
厳しい母の背中が少し小さく見えた気がした出発の日、あんなに親元を離れたかったのに涙が自然と溢れて、自分でもその意味が分かりませんでした。
それ以降、その時のことは二人とも話すことはありませんでした。たわいもないことを話して、お茶を楽しむ。ただそれだけの時間がとても貴重でまた元気をチャージして東京に戻ります。
あまり母に甘えた記憶はありませんがいつも傍で応援してくれた様子を久しぶりに思い出しました。今日のチョコレートケーキはちょっぴり甘酸っぱい香りもしてあの頃にプレーバックすることが出来たテラス席でした。
「親孝行したいときに親はなし」今更ながらチクリと刺さります。
今朝は久しぶりの冷たい雨。恨めし気に外を眺めるニケは退屈な一日を過ごしそうです。今日もきっといいことあります!