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この年令ならやっぱり温泉

東京の友達は不意にラインで知らせてきます。
今回は「有馬温泉に行かない?」
温泉となるとどんな予定もやりくりしていく方向に努力する年齢になりました。

有馬はもう10年以上ご無沙汰で近くてもなかなか行けない温泉地です。

婚家先は商売人。一年頑張った家族へのご褒美。義父は大晦日からこの温泉に連れて行ってくれました。

病弱の義母の体をいたわってというのが一番の目的。新婚の私たちと二日遅れて義姉一家が参加の大賑わいのお正月でした。

義母が無くなり主人も…。義父は施設と、ずいぶんお正月の迎え方も様変わりしました。

子どもたちも成人となりそれぞれに予定の詰まったお正月。
簡単に自宅でというのが最近の過ごし方でした。どんどん温泉で過ごしたお正月は遠くになってしまいました。

何時かは皆でもう一度と言うのがささやかな望みでしたが、いつ叶うことやら…。

今回の急なお誘いは2ヵ月も前からの事でした。
東京から、お昼過ぎ神戸に着くとのこと。三宮の高速バスの降り場に迎えに行って、超久しぶりの彼女を待ちます。

変わらない満面の笑顔で降りて来ました。

ランチは近くのカフェ。出発までの小一時間。でも話すことの多いこと。
話は尽きず有馬への高速バスで、向かいました。

40分ほどで到着。懐かしい温泉街のにおい。ちょっと鼻を突く硫黄の匂いさへ懐かしいのです。
昔から変わらない太閤橋はあの時と同じです。

冬の鉛色の空と妙にこの風景は合っていて早く暖かい温泉に入りたくて足取りも自然と速くなります。

「ヤッパリ温泉はいいよねえ!」おしゃべりな二人も静かに湯船につかって、自分が湯をかく音だけが小さく聞こえます。

二人ともあれから半世紀。でも一瞬で青春時代にひとっ飛びです。いろんな海外でのホテルでの夜のトランプ。滞在中に行った小旅行。

だたただかたいパンとハムの朝食が最高に美味しかったこと。話は尽きません。
お互いがそれぞれの人生を歩んで今此処で一緒に温泉につかっている不思議。

あっという間の時間の流れは来年15人の同期会を開く計画にも及んで。さて何人が集まるのでしょうか?

温泉上がりテラスの向こう山並みの緩やかな形に癒されながら冷たいビールの美味しいこと。

あっという間の一泊旅行でした。
今日は奈良の友達に会いに行くとか。
バイタリティーあふれる彼女の小旅行はもう少し続きそうです。

家に着くと珍しくニケが走って迎えてくれました
早速お腹を見せて最大級の歓迎ムード。
これはこれでしあわせな瞬間です。

今年はついている!と思える年末の旅行になりました。

今日もいい日にしましょう!




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