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仲人の仕事 嫌いなものが一緒!

婚活中の人はあながち、趣味の合う人がいいと思いがちですが先日そうではないようなことを記しました。

今回は食べ物。味付けは東京と大阪はご存じの通りですが、ふるさとの味はそれぞれが大切で懐かしむことが出来るおふくろの味です。

結婚すれば最初は甘いのだのしょっぱいだのと意見が違って当たり前。なのに何十年も経つとどちらの味でもないその家の味付けが出来上がります。

その味は現役?なので懐かしい―というところまでは行きませんが、いずれは殿堂入り。これが夫婦の共同作業というのは少々大袈裟ですが、そうやって二人で作っていく小さな一つかもしれません。

お見合いで、「好きなものは何ですか?」と聞かれて、「焼き肉!」で意気投合、お互い急に距離が縮むとこの人いいかもと思いがちです。
嫌いなものを聞く人は少ないとか。

苦手な食べ物は「刺身にお餅、それと納豆!」「私も納豆は苦手です。あのねばねばとお箸にまとわりつく感じが何とも気持ち悪くて、父親がぐるぐるお箸でこねてるのを見るのも嫌いです。」ハッキリ言う女性に、男性は「面白い!初対面でこれだけ言えるって、なんかいい。」となったそうです。

好みはただの好き嫌いですが、嫌いはそこに意思があるとはなんかこね過ぎた意見に聞こえますが、その二人、今や立派なパパとママ。

初のデートでも本音が少し見えると却って好感を持たれるそうです。

私は高校生三年生の時、主人は大学の三回生。初デートはしゃれた二号線沿いの芦屋のレストラン。バイト代が入ったからと誘われました。まだ食事には早い時刻でお茶しようとなりました。

「何でも好きなものどうぞ!」と言われて世間知らずの私は本当に遠慮という言葉をすっかり忘れて、「メロンジュースがいいです。」と言いました。

それは果汁100%当時で1000円以上の高級品でした。
後で聞くとその時はびっくりしたそうです。「こんな人初めて。」
私も家に帰って母に告げた後は「やってしまった。」と冷や汗ものでした。

次はないものと思っていたら二度目のお誘い。
今度は嫌いなものの話で盛り上がりました。意外とその話は楽しいものになりました。

親から無理やり食べさせられたのも同じ、食べた振りして犬にあげたのも。
そこから犬の話なんかも出て…。

結局最初の段階で趣味が違っていても、好きなものが違っていても、それは大した問題ではないということです。

何か惹かれあうものがあれば一歩前進。まずは会ってみること。自分で最初から決めつけないことが大切かもしれません。

今日もいい日にしましょう!







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