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春を満喫  ニケと歩けば

空が明るみ始めたころ散歩に出ました。
少し肌寒い空気にもう一枚はおればよかったと後悔しながら、まずは坂を登ります。
突き当たると右に折れ山と平行に歩くと東の空はうっすら白んできて空気も柔らかくなります。

公園に着くと、まずは早くすっきりしたいニケですが、先着のワンちゃんがいたり仲のいいワン友が走ってくると嬉しさ半分、もぞもぞ半分で、彼女は、ちょっと困ったなあという表情をします。秘かに!ということが彼女にとってのプライドです。

桜は満開、山でも所々で咲いているのでしょう。白い固まりがあちこちに。
まだらの山は可愛らしく?見えます。

近くの大きな桜はまぶしいくらいに咲き誇ってこちらがそれを愛でている間にも瑞々しい新芽を伸ばして次の準備に入っています。

足元の草むらには、小さな花が舞ってきたさくらに一時隠されますが、
しろ爪草は大きな花をつけて、ぶどうのような可愛い形の紫の花や、黄色の、ピンクのと公園の淵に可憐に咲いて、大きな額縁になっています。

カラスが一羽地上に降り立って何かを探しています。右、左と大きな歩幅で歩く様子は堂々としていて怖いもの知らずです。
町猫はその様子を楠の陰から覗いていますが、えさを持って来てくれるおばさんが来る前に早くどこかに行ってくれないかなあという表情です。そんなことはお構いなしに黒い鳥は悠々と歩いています。

子犬の頃なら追いかけていたニケは冷めた様子で見ています。

今朝も会いました。頭の上を泳ぐように飛んでいるツバメ。
もう去年と同じ場所の巣跡は見つかったのでしょうか?
遅れてやってくる仲間を待っているのかまだ単独行動です。

スッカリ辺りは明るくなって、本当に優しい公園の風景です。
先程から、何度も汽笛の鈍い音が聞こえます。

わざわざお花見に行かなくても身近なところで桜を堪能できることはありがたいことです。

花の下での写真を撮りたかったのですが、ニケには通用しません。興味のある匂いを探してクンクンはどこまでも…。結局何も咲かない草むらが一番のお気に入りのようです。

先日おばさん3人で、屋台のたこ焼きを見つけて、お茶を買い公園のベンチでささやかなお花見をしました。

ひとりは只々「キレイ、キレイ!」と連呼します。
もう一人は「近くでも十分花見ができるね!」となんて事のない会話ですが、これもまた楽し!です。口をそろえて言うことはお茶がビールならもっと!でした。

今日もいい日にしましょう!



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