心は水の如し。
水のように生きることが出来たならそれは最高の人生かもしれません。
水は高いところから低いところへ自然に流れていきます。さも何も考えていないように動きます。
心如水とは水のように澄んだ心境を表わしています。今までにそんな心が私にあったとは残念ながら言えません。
水は形に合わせて主張しないでおさまりますが、岩を砕く強さもあります。
柔軟であり、謙虚でもある。そして力強い、向かうところ敵なし。なのに透明。無味無臭です。
黒田官兵衛の隠居後の法名は如水。
時代の変化に順応しながらも彼の本質はかわらず、
いつも低いところを目指すという謙虚さを持ちながらも清濁併せ持つ性格だったそうです。
戦乱の世を生き延びたのもそんな柔軟な心を持っていたからに違いありません。
水のような生き方とはいつも柔らかいこころを持つすなわち謙虚な気持ちでいれば人と衝突することもなくそうなればストレスもたまらない。分かってはいても簡単なことではありません。
気を付けていても知らないままに心は凝り固まって、意固地になり自分で閉じこもってしまう。こころが折れそうになる時もあります。
環境に抗うとますます窮地に追い込まれます。
水のような心が現れるのは澄んだ瞳。何かたくらみがある心や、人をねたむ気持ちがあればその瞳も曇ってものは見えなくなります。
時に強がったり力任せでのりきろうとするのは最善の方法ではなさそうです。
本当の形は見せずいつもその場に適したたたずまいで周りを見ることが出来る。力を抜いているのに力強い。目立たないのに存在感がある。
それは自らが発するのではなく、周りに合わせる姿です。
個性の時代と言われていますが、自分の言いたいことを放つばかりではいつかしっぺ返しがあります。
人が話しているときや、物事を訪ねているときに横から割って入って自分の知識を披露する人がいますが、かえって迷惑なだけ。
疲れた体に生気を取り戻してくれる水のような手の差し伸べ方や、包み込むような湯船の有り難さ。
植物は潤いを得て花を咲かせ実を結びます。水は縁の下の力持ち。
力があるから助けられる。思慮深いから静かにしていることもできる。
いろんな場面で、その恩恵を受けています。
そんな生き方は憧れですが、まずは自分の心の持ち方。
澄んだ目で物事を見ることが出来るような毎日にしたいものです。
今日もいい日にしましょう!
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