仲人の仕事 あ~母親とは
50歳前の一人息子。本人は焦っていないしもう結婚は面倒くさいと言っているそうですが、母親は世間体もあり何とかいい人!を見つけないとといろんな人に相談しているそうです。
昔ながらの仲人さんは引退したり、行動範囲も狭くなっていい縁談を持ってきてくれないらしいですが、それでもあと数年のうちに決めたいとは母親の願いです。
「もうどなたでもいいんです。」定番の始まり言葉…。
「ただ太っている人は嫌だ。それは自分も太っているので二人いると暑苦しいからと言うんです。」と笑いながら楽しそうに母親は話されます。
父親は以前のお見合い相手の本籍地にこだわりがあってお眼鏡にかなう女性はいなかったそうです。「どこの馬の骨かわからないのはだめだ!」と言われたそうですがそんな物言い、久しぶりに聞きました。
本人は今、北海道で勤務していていずれはこちらに戻ってくるとか。「私たちも年を取って来たので面倒をみてくれないと困りますから。」
「同居はしなくてもいいですが近くに住んでほしい。妹がいいところにお嫁に行っているので娘に恥をかかせないような人がいいんですが…。」
「お見合いが決まったらこちらに帰ってこれますか?」
「連休なら。でも土日ならダメです。すごく忙しく疲れているんですよ。毎朝モーニングコールして体調を確かめてるので昨日は遅くまで吞んでいたとか風邪気味なんかが分かります。」どんどん質問の答えから離れてどれだけ離れていても手をかけているかを話されるのですが、結局「お盆休みやお正月、三日以上のお休みなら。」
「あと何回そんなお休みがありますかねえ?」と私が尋ねると「あんまりありませんねえ?」焦っているようには到底思えない返答は母親のなのか息子なのか。
「息子さんとお話はできますか?」「今忙しくてお母さんに任せるってゆうんです。」とやはりうれしそうです。
きっちりと釣書や履歴書を持参されてますがその内容は自分の祖父の代までのや娘の婚家先の家柄、役職の方が多いくらいで、結局一番難解な家柄の条件。
私の考える結婚の形とはずいぶん違います。
昔は家同志の結婚でしたが、今は変わってきました。確かにそんな縁組を望むおうちはあると思いますが…。
親の意見を素直に聞くこどもは親にとってはいい子なのでしょうが、自分の中では違った気持ちもあり、親の期待を裏切れない親孝行さや、めんどくさいことは御免!と言う気力なさもあって、誰のための結婚?と思わされる今回のお話でした。
何が幸せなのか人それぞれですが、それでいいの?と問いかけたくなる親子の多いこと。それほどでなくてもそれに近い考えの親もいて「そんなの過保護!」という親も周りから見れば手をかけすぎな人。
ぐるっと回って元に戻る。
「とっても優しくていい子なんです。」同じように自分のおとな子供を自慢する親が増えたことは確かです。
この週末に入会するかどうかを相談するということで別れました。昔ながらの仲人さんを探している親子も少なくはなさそうです。
物静かで丁寧な話し方の母親ですがなんだか疲れました。
自分の意見を曲げない、人の話を聞かない人はココにも!と思える数時間でした。
今日もいい日にしましょう!
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