仲人の仕事 誰でもいいです?
面談の時は大体の人が「どなたでも私で良ければいいです。」「遠くてもお会いします。」としおらしいことを言いますが、本当に?
あまりにも漠然としていて、それならばといろんな人をお勧めすると「あれ?」ということになります。
そこで、これだけはNGということを聞くと多いのが再婚となる人です。
50歳代になるとどうしても二度目の人が増えます。
子どもがいると、初めての結婚の場合は躊躇するのは分かります。
10歳以上の人でもお会いしたいと言いますがそれは実際の年齢がそうであっても見かけは若くて老い?を感じさせない人でないと…。
年齢はどうしようもないので、結局会ってみても話がいまいち合わないというか、ジェネレーションギャップがあって、お断りの理由になります。
「誰でもいい」という思いは少しずつちいさくなって、半年もすればすっかり言ったことを忘れています。
女性は若い方がいいという男性が圧倒的に多くて、いくら写真うつりがよくて条件が申し分ない人でも、なかなかお見合いまでたどり着きません。
どなたでも…。と堂々と言えるのは自分に自信があり、優しくて包容力があり器の大きな人…。自分がそうであるのか?となります。
そんな人でない限りいい格好してそのセリフを言ったところですぐにメッキが剥げるというもの。頑張って言う必要もないし初めから正直に!の方が話が早いように思います。
いっぱい条件を出してことごとく断られる。そのうち一つか二つ許せないことを捨てていくとお見合いも組みやすくなります。ならばいくつもあったこだわりを捨ててこそ初めて…。
それを捨てる勇気がないからどっちつかずで婚活が停滞する羽目になります。最終はいい人がいなかったので!となります。
義父はお見合い何十回の経験者でした。当時はお見合いがほとんど。
ある時親戚のおばさんが持ってきた写真が義母だったらしく、病弱のため婚期が遅れていたそうです。
義父は「ならば私がこの人を丈夫にして不自由のない生活ができるように働きます。」と言ったそうで、お嬢様育ちの義母のために身を粉にして働いたそうです。
一人目の子供が出来た時戦争が始まり、離ればなれに…。帰国した時子供は6歳になっていたそうです。
お義父さんすごい!とその話を聞いたとき素直に思いました。
器の大きな男性とはこんな人なんだろうと思います。
義母を大切に家族を愛し、いつも優しい義父でした。
義母が幸せならそれで満足!とよく言っていました。
もうそんな男性はいないのでしょうか?
義母が先に逝って残された日々をさてどんな心境で過ごしたのかちょっと気になりました。
今朝はこの春、初めてのツバメを見ました。ちょっと小ぶりですがあのスイースイっと鈍色の空を泳いでいます。雨粒が落ちないうちにさあ帰ろう!ニケはいつもご機嫌です!
今日もいい日にしましょう!