また会いたい人
仕事でも、プライベートでも初めて会ったのに懐かしい感じがして、なんとなく気が合いそうで、会話がぎこちなくても苦ではなく、笑顔に癒されるって経験ありませんか?
その人の持っている人間性とまではいかなくても雰囲気。また会いたいなと思われることは仕事面でも貴重です。
反対に何度か会ってもなかなか距離がちじまらず、そのまま離れていくという場合もあります。
販売の仕事ならモノを売らず自分を売れとよく言われますが、何も自分をアピールするのではなくて、相手との会話をうまく繋げることかもしれません。相手も商売されているとわかっていても悪い気はしません。もちろん一押しの商品を奨めるのですから、オーバーな表現はかえって怪しまれます。
ウイッグを扱っていた時期がありました。お客さんの悩みは一つ。特に病気で必要になった時は切実でした。
このお客さんには似合っていないなあとなるとあえて奨めませんでした。
「こんな機会だから今までにできない髪型のウイッグを試しましょう!」と一緒にあれこれ試しました。結局無難なものに決まるのですがいろいろ試しているその時間はとても楽しそうで会話が弾みました。
病は気からと言います。笑っていることは何よりの治療だとその時感じました。。
数年後お会いした時にはご自分の髪の毛もふさふさ!苦しいと思っていた闘病生活も今は楽しい思い出!と素敵な笑顔でした。
どんなときも相手が話しやすい雰囲気を作ることはとても大切です。砕けすぎもいけないし堅苦しいのもとなると、一番入りやすいのは相手に話していただくことです。まずは聞き役に回ることです。
どうしたら売れるかばかり考えていると余計に空回りになります。
まずは話しやすそうな人という雰囲気が醸し出せるかどうかかもしれません。
お客さんとのキャチボールが上手くいくようになると仕事が楽しくなって、もっとお客さんのためになるように工夫しようと意欲がわきました。「あなたに会いに来たのよ」と言われた時は本当に嬉しかったです。
仕事は楽しいことばかりではありませんが、一番のビタミン剤はお客さんに喜んでいただいたときの達成感でした。友達未満お客様以上がいいように思います。
こんなことを書いているとしばらく会っていない東京の同期が浮かびました。何年も会っていなくても瞬間であの時に帰ることが出来る人です。
彼女のようにまた会いたいと思える人に私もなりたいと思っています。
師走なのですから寒くて当たり前、なのに体と気持ちは未だ秋の余韻に浸りきっていないまま冬に連れてこられた感じです。
慌ててストーブを出すと「そうそう、これこれ!」とニケは数少ないワン友に会ったみたいに嬉しそうに寄ってきました。
犬もストーブで丸くなる季節になったのですね!
今日もいい日にしましょう!