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幾つになってもうれしいもの
もうすぐ私の誕生日です。毎年二人の子供たちからプレゼントをもらいます。孫たちはLINE電話で「おめでとう!」と元気な声を聞かせてくれます。
孫たちのお誕生日には娘もいろいろ工夫して、家族揃ってその子を祝っているようです。そんな楽しげな様子を見るにつけ孫の成長がうれしくて、娘のすっかり母親が板についてきたことや夫婦仲の良いこと、これもまた嬉しいのです。
独身を謳歌⁈している息子も これもまた良しでしょう。
友達は誕生日はもういらないと言います。歳を一つとるという恐怖、あと何年 生きられるのかという焦燥感。ささやかながらも友人何人かで誕生会もどきのランチとなって盛り上がるのですが、祭りの後の寂しさではありませんが家に帰るとどっと疲れて現実を突きつけられたとか…。
それは自分の若さを過信しているからかもしれません。老いを受け入れられなくて焦るのですがそれ自体がもうその渦の中にずるずると引き込まれているようなもの。歳を重ねるってこんなこと、若さをうらやましく思うことの方が哀れです。
今日が一番若いと言いますが、一秒ずつ進んでいるのですから致し方のないこと。そんな自分を嘆くより、すでにバトンタッチを終えて新しい道を歩み出した子どもや孫たちを見ることが出来たことに感謝すべきでしょう。
少し早めのプレゼントが今日娘から届きました。
子どもたちが小さな時から愛用している私の大好きな香水でした。
コロナになって三年間。香りを付けるのは遠ざけていました。
いつも仕事に出掛ける前にひとふりして、気合?を入れて出かけたことや、
免税店では必ず自分用のお土産として買って帰ったその香りがもうずいぶん遠い過去のものになっていましたが、今日、テーブルの上にのせられていました。
孫たちはシナモンの香りを私のにおい⁈と言います。いよいよ私のイメージは香辛料になったのか?と思っていましたがそれはそれで彼らにとっては「良い匂い!」らしいです。なんだかおもしろい!
久ぶりにちょっぴり香りのシャワーを浴びました。
きっと今の体臭や体温で昔とは違う香りが生まれるのでしょうがそれが今の私。それを確認できたような気がしました。
娘たちの中に生きていた私のかすかな香り、どんな時も手放さなかった自分へのご褒美。一緒に時を刻んできたのだと思うとまた、年齢の節目を跨いで歩き出した自分に小さくガッツポーズをしてこれからもいろんなことに挑戦しようと誓いました。
そんなオーバーなことを思っているなんて!これは私だけの秘密です。
今日もいい日にしましょう!