梅雨があければ
今朝は梅雨らしい雨音で目が覚めました。
すっかり色あせた大きな紫陽花の花はそれでも真っすぐに背伸びしてその季節の雨を浴びています。
昨日飛んでいたツバメはうまく雨宿りしているでしょうか?
町猫もご飯を持ってきてくれるおばさんをきっと幼稚園の軒先でうずくまって待っていることでしょう。
うっとうしい天気には気が滅入るという人も多いようですが、もともと能天気な私は、家の中で何にもしなくていい?と言う解放感が家事を放棄する罪悪感を消してくれてそれはそれで雨の日も何やら楽しむことが出来ます。
ニケも最近はあんなに好きだった散歩もテンションが少々下がり気味で今朝のような天気の日には最初からごろ寝と決めて板の間に寝そべっています。
夏には楽しみなことばかり、パリオリンピックはもう少し若ければセーヌ川を船で更新するらしい開会式には行っていたはず、サッカーもバスケットも
陸上も…。ヤッパリ会場で観たい!先日息子と観た久しぶりのスタジアムでのサッカーはずいぶん昔、日本が出場した1998年のフランス大会の時の応援団のスタジアムまで揺らぐほどの大歓声を思い出しました。日本と言う国を意識した少ない体験でした。
ひとりの声は限られていてもそれは集まって大きな一つのうねりとなって心を揺るがしました。そんな感情などとっくに忘れていたのに…。
横にはすっかりおじさんになった息子がピッチの選手を目で追いかけながら美味しそうにビールを呑んでいます。あの時はまだ高校生。今や階段にはちょっと心配げに手を添えようとする息子に私はどのように映ったでしょう?
それもなんだか「いいなあー」と思える私がいて何とも丸くなったものです。
抗っても自分の意思を通そう、目的に向かって進もうというエネルギーの代わりに、時に身を負かす術を得て今までには見向きもしなかったことに楽しみを見つけることが出来ました。
画面からでしか観れないオリンピックですが何とも楽しみ。
良い夏になりそうな…。と思いながら今朝の珈琲は久しぶりのドリップで。
何とも優しい香りで朝から癒されました。
今日もいい日にしましょう!