友、遠方より来るっていい
九州に住んでいる友達は、行動的です。
思い立ったらのLINEが突然来ます。
「今から新幹線に乗るから、19:00頃新神戸ね!」急に言われても…。
まるで市電に乗るみたいに飛び乗ってやってきます。
彼女は熊本生まれの熊本育ち。お国言葉はまるで英語!でした。
初めのころは何を言っているのか失礼ながら全く分からない。
最初は適当に空返事をしていました。何とか分かるようになったのは1年ぐらいたったころです。英語を習得するのと同じように、あるころからするりとわかるようになった!のです。
人懐っこい笑顔は、人を疑わない純粋な彼女そのものでした。
だんだんとその温かい懐に誘われていつの間にか大切な友達の一人になりました。
かと言って心休まる友達ではありません。心が自由な分、一緒に海外旅行に行っても迷子になるし、マレーシアに行った時は現地のイスラム教徒の女性が頭に巻くスカーフをお土産に買って帰ろうと言ったり、ナマコの石鹸を、羊羹みたいなお菓子だと間違えてかじったり、まるで子供です。
共通点はただ一つ。二人ともお寿司、お刺身が好きなこと。関空で出発前にしばらく食べられないからとお寿司屋に入ったことは今でも思い出の一つで今夜も話題になりました。
一緒にいると、へとへとになりますがなぜか憎めないのは、彼女の子供のままの美しい心が否が応でも伝わって、許してしまう。得な性格だと言えます。
大家族で大切にされている小さなおばあちゃんは孫からも愛されていつもみんなで宴会です。楽しそうな様子はLINEで送くられてきます。
我が家のような少人数ではないのでどこに行くのも大移動だそうですが、それをまた楽しんでいるようです。
二人の飲み会、そろそろお開きの辺りで神戸に住んでる孫娘からLINEが来ました。
「そろそろ帰っておいで。大好きだよ!」なんとコミック漫画みたいなセリフ!
知ってる彼女はテーブルの上に油性マジックででかでかと「○○-○ねー!」と書くような反抗期真っ盛り。それをニコニコと見ている。
本当にやんちゃな娘でしたが、成人を迎えてすっかり大人になっていました。
無償の愛で育てると結局は素直ないい子になるお手本みたいです。
嘘のないおつきあいはこれからもずーと続いて行くでしょう。
「今度は来る前に知らせてよ!」と念を押して別れましたが、
次回も台風みたいにやってきて、笑いの渦に私を巻き込んだと思ったらさっさと帰っていくのでしょう。
今日は突然の竜巻みたいな登場で、2時間たっぷり食事して、ジョッキ3杯飲み干して、明日の朝帰るそうです。
付かず離れずの6年ですが会えばいつも時間の垣根を越えて会った当時に戻ります。
ただ違うのは私のリスニング能力がレベルアップしたことによって、一層彼女の優しさを感じるようになったことです。
昨夜は久しぶりに人から元気をもらいました。
また会いたいと思える貴重な人です!
今日もいい日にしましょう!