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文フリ東京39録:髪に花冠るあの子と、

正確には文フリで手に入れられなくて。
どうしても欲しかったので、後でBOOTH注文したんですけど……。
時間を区切っての追加販売だったようで、今は売られてないですかね。

かのじょのはんぶん:幽八花あかね

予想外の展開×さらに予想外の展開が続く、まるで夢を見ているかのようなお話。
絵面がシュールで感覚的で、主人公の感覚がドライなものだから余計におかしみがあった。
そしてその分切実さも感じられた。
ところどころに出てくるシャボン玉が可愛い。

pinkest:りつりん

まさかの規模で展開するお話。
なにかがおかしいぞ?とゾクゾクしながら読み進めました。
ちょろすぎる人類!それでいいのか人類!!
傾国のピンク。魅入られたらおしまいです。
人類に未来がありますように(祈!!

貴方の明日が優しさで包まれていますように:葛城騰成

自分のせいで、自分が悪い、自分は逃げてると自己嫌悪するようになった主人公。
逃げてるどころか自分のために人が傷つかないように守ってる、耐えているように見えていたので驚いた。こんなに必死で頑張っているのに……。
そんな彼女の自己認識、そして見える世界がどう変化していくか。
最後の言葉がすごく良いよ。

彼女の髪が灰色になったとき、僕にできること:夜方宵

急に主人公を避けるようになった彼女。
変化のワケを知りたくて一所懸命な主人公。
変化のワケ、そして彼女の想いを知った時、より彼女が愛しくなること間違いなし。
ネタバレにならないようにこの辺で。

キリストと五寸釘:新田漣

なんと舞台は香川県。小豆島です。(にけはうどん県生まれ)
しかもこの話めっちゃ胸が苦しくなってくるんよ途中から。
彼女が一途なヤンデレむっちゃんだからこそ、絶望的な気持ちにもなって。
主人公も相当ですが。
よき!!

色付きのレンズで見る世界の色は?:木立花音

学校ってまじで中高生になると途端に過干渉がすぎることになるよね。
と言うのが話の本質では全然なくて。
美人すぎるが故に心を閉ざすことになった主人公の、思春期におけるややこしい人間関係の色々が丁寧に描かれる。
人の嫌な性質として嫌っていたものが自分の中にあることを認める苦い気持ちよ……。
おもしろかった〜〜

#文学フリマ
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#文学フリマ東京39
#気まぐれに文フリ東京39で入手した作品について記録する
#髪に花冠るあの子と


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