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文フリ東京39録:ヤンデレアンソロルージュ
ヤンデレアンソロノワールの姉妹本。
西野夏葉さんの深夜書房から。
ルージュの反乱:夏木蒼
「母親みたいにはなりたくない」強く願って生きてきたはずの娘が、意識し続けてきたのは母親であり、母のようでなくするために条件を外にそろえようと必死な姿が痛ましい。
幼い私が欲しかった、でも押し殺してきたものが最後の最後に現れたと感じた。
これめっちゃ胸痛いよ
月が星を呑む日:西野夏葉
双子って不思議な存在ですよね。そっくりだけど違う。
あの好きな人が自分とは違う大事な人のことを見ている感じがめちゃくちゃ苦しくて!
双子だからこそ複雑。月乃の混乱には色んな認めたくない気持ちが抑圧されているような気がしました。
深海魚は地上の夢を見る:宮内ぱむ
相手を自分の色に染める系の男。
真綿で包むように自分らしさの色が抜かれていく感じがすごいわかって、ゾクゾクしました。
そっちへ行っちゃ絶対ダメだ!!!って引き止めたくなる。
深海魚の例えがぴったりだ。
薬指が光るとき:如月雫
自分のために、相手の注目を維持するために、どんなことでもしてしまう。
本当はそんな仕掛けなんか何もいらない、そのままのあなたでよかったのに。多分安心できなかったんだろうな。
彼にとって「男が理想とする女の子を模倣したような」であったことが彼女の自信のなさ、なりふり構わなさを物語っているような気がしました……
gypsy .:永黎星雫々
主人公はきっとすごく美意識が高くて、魅了されちゃうと何もかもが見えなくなってしまうんだな。
その相手に手を伸ばすけど、得体の知れないままで、彼女が望んだのはわずかなこと。
そのままでとっておきたいんだなと思ったりした。
魔女の条件:佐久村志央
魔女になる条件の一つ。「恋をしていなければならない」その意味がわかった時……そりゃヤンデレだよスーパーヤンデレだって!!となりました。
いやもうね、主人公が恋に目覚め、その相手の性質全部をもうめちゃく
ちゃにするような感じが最高に最悪で、これは全く愛ではないのに愛じゃなくてなんなのってなっちゃうみたいな(支配なんだけど)それがほんとヤンデレでした。
魔女。恐るべし。
偏愛に至る病:amamatz
小説だからこそできるトリックにまんまと騙されてしまいました。
本当に病んでいる奴は誰か。
いやこの話みんな病んでるとは思うけど、いっとうまともだと信じていたのに、あああああです。
むしろ一番病んで見えたあの人は……。
面白かったです!
通販もあります!
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