
2025年1月に読んだ本
2025年1月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2135ページ
ナイス数:88ナイス
今年は、本読みとして読んだ本を推していきたいなと思って、ノートにも記録することにしました。
ジャンルには詳しくないので分類はざっくり。
📘実用書(小説以外)
📕小説
📙コミック
今月読んだ本はこちら
📙東京最低最悪最高! (1) (ビッグコミックス)
故郷の風景を懐かしく愛しく思う気持ちと、苦味と、その土地で異物でしかなかった私をそれでも肯定したい気持ちを思い出す。彼女が選ぶ相手の属性もそうでなくてはならなかったろうと感じる一話。
三話の先輩は頼もしいが、社会的には軽視される場所にあることを不均衡だなとも感じる。主人公夫婦の今後も簡単じゃないよね。
二話、四話では常に競争に晒されてる感覚、評価、どう見られるから解放されず、(「女」もその中の一つ)「感じられない」ことを思ったりした。
読了日:01月19日 著者:鳥 トマト
📙おひさまとえんぴつ
登場人物の誰もが現実に向き合う勇気を持っているのがすごい。耳が聞こえない現実。自分がしてしまったこと。失敗。嘆いたり、言い訳したり、諦めたりして拗ねた態度で生きることもありえた。
けれどもここに出てくる子どもたちはそうしない。この踏ん張る力はどこからくるんだろうか?主人公に関して思うのは家族が(姉が)嘆かなかったことだろうか。友達との関係でもみんなと同じ場所に行きたいという気持ちに行けるよと感じられたからだろうか。
周囲が悲しみ嘆く気持ちを抱くのは自然かもしれないが当事者にぶつけていいものではないのだと思う。
読了日:01月19日 著者:羊の目。
📘休養学: あなたを疲れから救う
疲労感を取る方法を7つに分類にそれらの項目をそれぞれ満たしているかチェックするやり方は具体的に良い。
項目ごとに自分自身に合った疲労感軽減の方法を複数出しておいて、コーピングできると効果的だと思う。
探究の過程そのものも新鮮な楽しみ(疲労軽減の一つ)になりうるだろう。日常的にやらされ感をもつのではなく、自発的な行動に捉え直すことが特に大事だと感じた。
読了日:01月18日 著者:片野 秀樹
📕秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
11月7日を繰り返す「秋の牢獄」はどうなったんだろうと想像の余地が残るはなしだった。「神家没落」主人公のいつの間にか生じていたこの世のしがらみから解かれた場所への憧れ、長閑な妄想に共感しそうになった。危険危険……。
「幻は夜に成長する」幻術のイメージが豊かで恐ろしく思うも体感してみたくなる。語り手の前に現れる人々の残酷さよ。大切に思ってくれた人はもうこの世にはおらず、彼女の人生は翻弄される。
読了日:01月18日 著者:恒川 光太郎
📙スキップとローファー(11) (アフタヌーンKC)
シマスケの幼さ、人の気持ちだけでなく自分の気持ちの掴めなさに僅かな痛みと羞恥を感じつつ成長を応援してしまう。みつみが目の前の人や物事を大切にしコミットしてきた時間、彼は蹲り、麻痺させ、誤魔化してきたのだと気づく。気づくのが高校生の今で良かったと思う。
誰かを本当に好きになり、憧れ、ふさわしい自分になりたい、良い人間になりたい、追いつきたい、それが自分にはできるんだと信じることができるから。
読了日:01月17日 著者:高松 美咲
📕未来人は魔法世界を楽しく魔改造する(1) (スターダストノベルス)
書き出し祭りでご縁があり手に取った。前世の知識を持つ子供リカルドが科学の知識を駆使し魔法世界で活躍する物語。
一巻終了時点でリカルドは6歳。様々な種族を知り、魔法の仕組みを知り、備えている知識と組み合わせる知的探究に没頭する姿が頼もしい。皆も自分らしく自分の道を進めますようにと願う気持ちの真っすぐさも素敵な子です。
最初はどこか鬱屈していた兄姉もリカルドの助けによって自分の道を進み始めどんどん本来の善良さを発揮していくように。特に兄とその恋人のエピソードは泣ける。
読了日:01月16日 著者:まさかミケ猫
📕悪女な聖女と貴方と、お茶の時間 (エンジェライト文庫)
三つの章で描かれる、二組のラブストーリー。最初の物語で浮かび上がった謎が2、3と読み進めるうちドラマチックな展開で紐解かれる。
奥手でどちらかというとクールに見えた司書の男性が一つのきっかけでグイグイリードする展開の理由も、なるほどと腑に落ちる。一組に関しては幸せな時間がそれほど長く持てたわけではなかったけれど、密度の濃い、これが私の人生だと誇れる時間だったに違いない。
同世界観で描かれたお話(成人女性向け)も電子書籍化されている。
読了日:01月08日 著者:有沢真尋
📕新装版 青い壺 (文春文庫)
この本が書かれた頃私はまだ生まれていない。ここで描かれる子育て世代が親と同じ年頃だろうか。学を持った娘の就職を母が人には言えないと感じたり、家を出た娘の部屋使うよう勧めると「女の部屋は嫌だ」という感覚を父が持っていたりする。一般的な感覚として普通に描かれる。
わがままお嬢様なおばあちゃんが、戦後夫とかつてはあった贅沢ごっこをしたという思い出話(7話)とそれを聞いていた嫁の語り(8話)ではなぜか涙が出た。元エリート女学生おばあちゃん(70)の同窓会(9話)とその孫世代の話もなんとも言えず好きだった。
読了日:01月08日 著者:有吉 佐和子
📕今日も明日も負け犬。
新聞書評をきっかけに手にした。朝上がってくるはずの血圧が上がらない。起立性調節障害の無理の効かなさが伝わる。
学校大好き、友達思いながために自分の身体に鞭を打ち入院に至ってしまう夏実の姿が痛々しい。やる気や意志の問題ではどうにもならないのに、なかなか理解されず、良い治療法もない。悔しい。病気に人生の大事な時を奪われるのが悔しい。諦めたくない、負けたくない、夏実は挑戦する。
夏実を支える友達や周囲の大人たちが実に熱く、涙が溢れる。彼女が周囲から愛される理由がよくわかる。彼女こそが周囲に力を与えているから。
読了日:01月04日 著者:小田 実里
📘ビジネス教養 地政学 (サクッとわかるビジネス教養)
ざっくりと地理から歴史を読み解くことのできるようになるための入門書。なぜロシアがウクライナにこだわるのか、日本が地政学を学べない理由、中国のじわじわくる動き、イギリスのEU離脱のわけ、など地図を見て感覚的に理解することができた。絵の表情が恣意的なのが少し気になる。
こう見るとアメリカは基地を使って上手く力を見せつけてきたなと感じるが、今後世界の警察をやめるとなると、どうなっていくんだろう。
読了日:01月02日 著者:
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