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実家の太い女

知り合いにお金持ちの子がいる。

大阪で暮らす彼女の実家は太い。
彼女はまだ実家に暮らす24歳の女性。

彼女の実家は大阪で栄えたエリアにある高級なマンション。
どこへ行くにもアクセスが良い。

家族構成は父、母、姉、犬2匹。
姉は既に一人暮らししているが、実家の援助もありかなり良いマンションに暮らしている。

一方彼女は両親に溺愛された結果、ホームシックになりやすく一人暮らしができないそうだ。

彼女の持ち物や服はハイブランドで構成される。
センスが良くお洒落だが、年齢の割に落ち着いた服装を好む。
あからさまにブランドのロゴが入ったものは身につけない。

実家が太いって良いなと思ったが、「自分で働いたお金で買ったものだ」と言う。

しかし、話を詳しく聞いてみると
実家暮らしなので家賃も無く、また両親から「実家にお金を入れる必要は無い」と言われるので毎月のお給料がそのまま自分のお小遣いになるのだそう。

仮に手取りが20万円あれば、それが毎月のお小遣いになる。

これが一人暮らしであれば、家賃に光熱費、食費、通信費、人によっては奨学金の返済や実家への仕送り、貯金などの固定費で半分以上が吹っ飛ぶだろう。

ちなみに彼女は貯金をしない。
買い物や旅行、食事、美容を我慢しない。
だから毎月「お金がない」が口癖だ。

一見散財しているようにも見えるが、
彼女のお金の使い方はかなり勉強になる。

①自分に似合うものを熟知しているので、流行よりもベーシックを重視する。

②好きなブランドの服を着続けられるように徹底した体型管理のためジムに通う。

③財布やカードケース、スマホケースなどの小物はハイブランドでコツコツ揃え統一感を出す。

④ハイブランドは海外のアウトレットもかなり利用する。

⑤メイクが必要ないほど美容医療を活用するのでコスメはあまり新調しない。

毎月給料を使い切る彼女だが、買い物の頻度自体は少ない。

買い物に使う月、美容に使う月、旅行に使う月といった感じでお金の使い道が毎月異なるらしい。

若いうちから上質に触れる彼女の価値観は羨ましいとわたしは思った。

彼女は毎月のお金の使い方を「自分の機嫌を取るため」と言うが、自分への先行投資がかなりうまいのだと思う。

また、彼女と一般的な女性の決定的な違いは
芸能人に興味がない事だろうか。

彼女自身はかなりミーハーで、有名なアーティストのライブには必ず参戦する。
ブルーノマーズとかテイラースイフトとか、宇多田ヒカルとか。

でも熱狂的なファンではないのでファンクラブには入っていない。家族の付き添いが多い。

もちろん旧ジャニーズをはじめとするアイドル、若手俳優にも興味なし。むしろかなり疎い。

なので推し活にお金を使うという感覚は無い。
おそらくこれからも無さそう。

前述の通り、無意識な自己投資が上手いので見返りのない他人よりもリターンの大きい自分を圧倒的に大事にしている。

推し活も立派な自愛だと思うけど、このお嬢様の「流行に一切乗らない」感覚も素敵だと思っている。

彼女はSNSを見る時間が本当に少ない。
仕事して、ジム行って、食事して、副業して、カフェで本を読んで、犬の散歩してあっという間に1日が終わる。

充実してる。

彼氏がいる時もあるけど、彼氏よりも自分や家族を優先するので振られてしまうことが多いらしい。

でもいまだに元彼全員と仲が良好でしょっちゅう連絡を取り合っているそうだ。

充実している女性に惹かれるとはこのことだろうか。
ただ、復縁の話は出ないらしい。
マブな男友達が増えていくそうだ。
ちなみに同性の友達はほぼいないらしい。

結局は彼女の実家が裕福であることが今の彼女を作り出していると思う。

このお嬢様は生活力というかサバイバル力はかなり低い気がする。

しかしそこを両親が補完するので完璧に見える。

お洒落で顔も可愛いし、末っ子なので甘え上手で実家も太い。
そして自分のやりたいことに邁進している。

彼女にも辛いことはあるだろうが、大半の人が彼女の人生を羨むのではないだろうか。

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