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2巻完結のおすすめ漫画を厳選!
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随時更新中(最終更新日.2025.2.23)
どうもニケです(^^)
今回は気軽に読めて面白い2巻完結の漫画を紹介していきますよ!
※新装版、文庫版といった新たな出版によって2巻完結になった漫画は今回対象外としております。(例: ミュージアム 全3巻→完全本 全2巻は対象外)
『東京トイボックス』
うめ / ナンバーナイン 全2巻
※(続編、番外編あり)
東京・秋葉原にある弱小ゲーム制作会社、スタジオG3。代表を務める天川太陽は、「面白いゲーム」を作ることに己の全てを掛ける。
東京・大手町の大企業に勤める月山星乃。その仕事ぶりは誰もが認めるバリキャリウーマン。
ある日、最悪な出会いを果たした二人だったが、月山は会社からG3再建のために出向を命じられる羽目に――。
「売れるゲーム」を求める月山と、ただひたすら「面白いゲーム」を作ろうとする太陽、そして大手ゲーム会社による画策……。
働くオトナたちの青春を描く熱血ゲーム業界物語が幕を開ける――!!
日々ゲームと向き合い、時には衝突し葛藤しながらも面白いものを作ることへの執着、挑戦を忘れない「熱情」がこれでもかと伝わってくるゲーム業界漫画。もう兎に角、熱い。本作を読んでると、こちらまで熱を帯びて居ても立っても居られなくなりますよ(笑) 働くオトナはカッコイイんだ!続編『大東京トイボックス』へと続きます。
『セクシーボイス アンドロボ』
黒田硫黄 / 講談社 全2巻
七色の声を操る少女・ニコは、その観察眼を見込まれて謎の老人からとある誘拐事件への助言を請われる。事件を解決に導いたニコは、以降コードネーム「セクシーボイス」を名乗り、謎の老人の様々な依頼を相棒の青年・ロボとともに解決していく。
テレクラで人間観察をする少女が、様々な問題を解決していく冒険活劇。黒田硫黄さんはユニークでウィットに富んだ言葉選びが魅力的。構図、カメラワークといった部分は本当に巧い。2巻の"三日坊主"の話は、これ1本で映画が出来てしまう完成度。相棒である"ロボ"がちっとも活躍しないのも何だか面白いです。
『コペルニクスの呼吸』
中村明日美子 / 太田出版 全2巻 ※BL
仮面の下に美しき素顔を隠したピエロ・トリノス。孤高のジャグラー・レオ。少年買いの外交官・オオナギ。トリノスに惹かれてゆく青年・ミシェル……70年代パリのサーカスを舞台に、そこに集う人々の生き様を官能的タッチで描き出す、エロティック・ストーリー。
売春サーカスを土台とした官能的人間ドラマ。
中村明日美子の近年の作品よりも抽象的でまた違った魅力がありますし、当初から耽美的なエロスの美しさが際立っています。割とグロテスクなシーンもあったりして、深い傷を負った主人公に追い討ちをかけるような残酷さ。本来であれば見るのも辛いのだが、残酷すらも超越する「美」がそこには在る。怖いもの見たさじゃないけど、魅入ってしまう。主人公の名前に隠された仕掛けもこれまた巧い、傑作です。
同作者、中村明日美子の『ウツボラ』全2巻もおすすめです。
『フォルトゥーナ』
神羊弱虫 / 小学館 全2巻
悪魔の子”と呼ばれた男の物語―――
“怪物”、“化け物”、“悪魔の子”…
その醜い容姿を理由に
ありとあらゆる罵声を受け、
母親にも捨てられ、
森の奥で暮らすフォルトゥーナ。
仲間の狼たちとひっそりと暮らす彼を脅かす、
ある事件と出会いが訪れて・・・?
醜い姿で生まれ存在意義を失った怪物・フォルトゥーナ。病弱で盲目の王女・コレーとの出会いをきっかけに、空っぽの心を満たす「何か」を探すため小さな旅に出る。容姿を馬鹿にされ不幸な人生でありながらも、懸命に生きようとするフォルトゥーナの姿に心打たれます。物語が終盤に近づくにつれ哲学的要素が強くなっていく。著者の想いに賛同できるかで賛否両論別れる作品ではあるが、本作が夢見た世界が真理であってほしいと切に願います。
『脳梁ドッグファイト』
常盤魚 / 講談社 全2巻
左脳VS.右脳! 従うべきは理性か、本能か。
男女の思考が暴かれる“脳内擬人化”ラブコメディ!
高校生・坂田慎太郎の脳内は幼馴染みの珠緒(の胸)に侵食されていた。気づけばどんな時も彼女(の胸)が気になってしょうがない!人間としての尊厳を守るため、慎太郎の“左脳”は珠緒と距離を取ろうとするが、“右脳”は抗えぬ本能に次第に追い詰められていき――。
脳内擬人化された理性と本能が互いの考えをぶつけ合い、男の恋心を揺れ動かす。もう設定が良いのでね、どんな展開に転ぼうと安定した面白さがありますよ。一人の男の人生を2巻という短い巻数で端的に纏めあげている。もう少し見たい欲もあったが、このハイスピードな展開だからこその面白さが確かにありました。ラストは感動必死。
『銀河の死なない子供たちへ』
施川ユウキ / KADOKAWA 全2巻
とうに人類が滅亡した星で、
ラップを口ずさむのが大好きな天真爛漫な姉・πと、いつも読書をしている内向的な弟・マッキは、永遠の命による終わらない日々を過ごしていた。
そんなある日、愛すべきものの終わりに直面した二人は……。
「手塚治虫文化賞」受賞作家が挑む、
不死の子供たちの果てしない日常と、
途方もない探求の旅――。
施川ユウキさんの他作品『オンノジ』や『ヨルとネル』同様、終末的な世界観を描いた作品。可愛い絵柄ながらも残虐的で、深いメッセージ性が込められています。主人公であるパイとマッキは、所謂「不老不死」。死が必ずやってくる人類とは異なる存在。そんな二人が「生と死」を探求していく物語。彼らの「死生観」「価値観」にきっと心を揺さぶられる、傑作です。
『冒険エレキテ島』
鶴田謙二 / 講談社 既刊2巻
何度でも、瑞々しい。女飛行機乗り、彷徨う島に挑む!!--複葉機・ソードフィッシュを駆り、離島で空輸業を営む快活な女パイロット・御蔵(みくら)みくらは、祖父の遺品から幻の「エレキテ島」の存在を知る。そして、重なった偶然によってその島に遭遇したのだが……。美しく表現豊かな画を約束する天才・鶴田謙二が描く、神秘の海洋ロマン!!
鶴田謙二作品には漢のロマンが詰まっている。ラピュタのようでモン・サン=ミシェルのような「エレキテ島」を探す冒険譚。文字数が元々少ないですが、いっその事サイレントでもいい。絵だけで魅せられる作品です。恐らく続刊はないため、今回ランクインさせて頂きました。
『ダンボールバチェラー』
しょうじなつお・依光涼太 / 集英社 全2巻
倉庫で荷物の仕分けや運搬の仕事で食い繋ぐ、漫画家志望の東起助。男だらけのむさ苦しい倉庫には、やりがいを失ったおじさんが詰め込まれていた。そんなある日、声優志望の美女・南凛音が倉庫で働く事に。薄暗い倉庫に突如として降臨した――“女神”。たった一人の彼女を射止めるため、中年フリーターは競い合う!! 倉庫内恋愛サバイバルが幕を開ける――!!
おじさん版バチェラーと謳っているが、只の恋愛リアリティショーだと思うなかれ。夢や希望を失い、底辺を彷徨う中年たちの再生の物語である。熱い、熱すぎる。こんな熱量を帯びた作品だとは思わなんだ。奮い立たずにはいられない、そんな熱いドラマが見たい方におすすめです。
『うらうらひかる 津々に満つ』
高村秀路 / マッグガーデン 全2巻
最愛の人が遺したのは、臓器と自分の子どもでした。 最愛の恋人・千津子と別れ、色褪せた日々を送る圭祐はある日、彼女と自分の子供だと言う少年・航士に出会う。驚きつつも喜ぶ圭祐だが、彼女の死を告げられた。失意の圭祐に航士は「母の臓器提供(ドナー)相手に会いたい」と協力を頼むが……。 父と子になりきれない未満家族が、最愛のカケラを訪ねる、ひと夏のセルフポートレイト第1巻。
臓器を受け取った人「レシピエント」を辿る旅路。一進一退を繰り返し、父子の心に空いた穴を埋めていく。少し大人びた可愛げない子供が、内に秘めた思いを垣間見せた瞬間に胸を打たれます。親子には様々な形があり、彼らが導き出した答えも一つの正解である。幸福に満ちた結末を是非、見届けて欲しい。
『ジェラールとジャック』
よしながふみ / リブレ 全2巻 ※BL
借金の形に男娼館に売られた誇り高き貴族の少年ジャック。「初めての客」となったのは銀髪隻眼の男・ジェラールだった。偶然、ジェラールの屋敷で働くことになったジャックは、自分の手で何かを為す喜びと様々な知識をジェラールから得て、強く美しく成長していく――。革命期の激動のフランスを舞台に展開される不朽のドラマティックロマン!
革命前夜のフランスを舞台に、娼館に売られた貴族と銀髪隻眼男の成長を描く。もうどんなカップリングであれ、よしながふみさんは濃密な人間ドラマを展開してくれますね。物語終盤にはフランス革命の時代背景をしっかりと絡めてくる流石の手腕。単なる傑作です。
同作者、よしながふみの『1限めはやるきの民法』全2巻(※BL)もおすすめです。
『監禁探偵』
我孫子武丸・西崎 泰正 / 実業之日本社
あなた、誰……殺しちゃったの?手錠を外してくれたら手伝うから――。もう漏れちゃう――。警察に行ったりしないから……待って、お願い! 少女を監禁していた男が、死体を発見して容疑者に!? 変態が真犯人を追う、新感覚サスペンス!!!
人気ゲーム『かまいたちの夜』を制作した"我孫子武丸"原作の探偵もの。ミステリーはやや弱いが、主人公が監禁された状態で謎を解いていく一風変わった設定が面白い。少女の正体など、最後までぐいぐい読ませられる。実写映画化もしてる、隠れた名作。
『水色の部屋』
ゴトウユキコ / 太田出版 全2巻
高校生の柄本正文は母親のサホと二人暮らし。美しい母親に対して屈折した愛情を抱いていた。その想いはやがて、ある事件を引き起こしてしまう――。
『R-中学生』のゴトウユキコが圧倒的な深度で描く、母と息子の性と愛。
思春期の男子の性への目覚めと葛藤を描いた衝撃作。昭和的エロスが漂い、生々しくリアリティのある日常に目を背けたくなります。終始ドロドロとした展開ではあるが、最後は綺麗に収まった印象。モヤっとした読後感を味わいたい方におすすめです。
『水域』
漆原友紀 / 講談社 全2巻
日照り続きで、給水制限中の街。酷暑にあてられて意識を失った川村千波(かわむら・ちなみ)は、豊かな水にあふれる村で、少年と老人に出会う夢を見る。祖母に夢の話を聞かせた千波は、意外な言葉を聞く。「それ……ばあちゃんの昔の家じゃないかねぇ」また行きたい──そう願った千波が目を覚ましたのは、夢だと思っていたあの村。そして再会した少年・スミオから、この村では雨が降り止まないことを知らされる。『蟲師』漆原友紀が描く、人々の想いと忘れえぬ記憶の物語。
ダム建設によって水没した村を舞台に、現代と過去が交差するファンタジーもの。故郷が消える…実際にそんな状況に陥ったら何を思うだろうか。そんな人々の想いが紡ぎ出す、切なくも優しい物語。『蟲師』のノスタルジックな雰囲気が好きな方は、本作も楽しめるかと思います。
『さよならソルシエ』
穂積 / 小学館 全2巻
19世紀末、パリ。のちの天才画家ゴッホを兄に持つ、天才画商テオドルスの、知られざる奇跡の軌跡。生前、1枚しか売れなかったゴッホが、なぜ現代では炎の画家として世界的に有名になったのか…。その陰には実の弟・テオの奇抜な策略と野望があった!兄弟の絆、確執、そして宿命の伝記!
皆さんはもう一人のゴッホの存在を知っていますか?本作は知られざるゴッホ兄弟の物語を「穂積」が大胆にアレンジ。史実とは異なるアナザーストーリーではあるが、兄弟の深い絆、確執といった、濃密な人間ドラマに惹き込まれます。新たに形成されたゴッホのイメージ像、きっと貴方も魅了されるはず。
『サユリ』
押切蓮介 / 幻冬舎 全2巻
夢の一戸建てマイホームへと引っ越した神木家。
しかし、家族7人揃ってのありふれた幸せを満喫する間もなく次々と不幸で不気味な出来事がこの一家にふりかかる。
悲劇を引き起こしたのは、この家に棲む“少女の怨念”。
ひとりまたひとりと家族が死んでいく中、残された少年と老婆の逆襲が始まるが……⁉
底なしの恐怖と前代未聞のカタルシスが渦まく、異能・押切蓮介のホラー表現到達点!
前後半でガラリと印象が変わるホラー漫画。目覚めた老婆の逆襲劇という思わぬ展開に唖然とするのも束の間、最高の爽快感、カタルシスが得られるアクション漫画へと変貌します。近年、実写映画化されて話題になりました。
『All You Need Is Kill』
桜坂洋・竹内良輔・小畑健 / 集英社 全2巻
人類は今、かつてない戦争をしている。敵は「ギタイ」と呼ばれる化物。ジャパンの南方、コトイウシ島で繰り返される戦闘。初年兵であるキリヤ・ケイジと戦場の牝犬と呼ばれるリタ・ヴラタスキは、まだ見ぬ明日を求める戦いに身を投じていく――。
桜坂洋によるライトノベルを『ヒカルの碁』『DEATHNOTE』などで知られる漫画家・小畑健がコミカライズ。トム・クルーズ主演でハリウッド映画化もされています。2巻ながらも重厚なSFストーリー、大迫力のバトルシーンが堪能できる良作。映画版とは異なるラストを是非、見届けて頂きたい。
『百万畳ラビリンス』
たかみち / 少年画報社 全2巻
人と関わるのが苦手な礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていたが、ルームメイトの庸子と共に木造迷路に迷い込んでしまい!?ミステリーファンタジー!
女子大生2人がゲームのような異空間へ迷い込み、脱出を試みる新感覚SFミステリー。ゲームを攻略していくようなワクワク感に、パースの効いた構造物が見ているだけで楽しい。小難しい設定もありますが、個性的なキャラ、たかみち先生の画力によって、ぐいぐい読ませられる傑作です。
『タコピーの原罪』
タイザン5 / 集英社 全2巻
地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人・タコピー。助けてくれた少女・しずかの笑顔を取り戻すため奔走するが、少女を取り巻く環境は壮絶。無垢なタコピーには想像がつかないものだった。ただ笑って欲しかったタコピーが犯す罪とは…!?
ネグレクトやいじめを受けているしずかちゃんを笑顔にするために、ハッピー成人・タコピーが奮闘していく物語。冒頭の衝撃展開の勢いそのままに、最後まで一気に読ませられる「力強さ」が本作にはあります。ただの胸糞漫画では無く、社会問題を圧倒的なセンスで描き上げ、しっかりと考えさせられる内容になっている。後半に差し掛かり一転する展開にも驚愕。アニメ化が決定し、再び注目度が上がっています(2025年放送予定)
力尽きたのでここまでε-(•́ω•̀ )フゥ…
随時更新予定ですので暫しお待ちを。
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