【2024】8月に読んで面白かった漫画10選
遅くなりましたが8月に読んで面白かった漫画を10選ピックアップしました!
それにしても9月なのに暑い(;^_^A
何やら新刊以外も混ざってますが、そんなことには気にせず個別いきますよ!
しかし火事獅子歌詞可視化
8月も豊作でしたが、断トツで面白かったですね。なんてことない日常に潜む「偶然」が次々と「縁」を生む。その様が軽快で、繋がった瞬間の気持ちよさたるや。独特な台詞回しにセンスが光りますし、オチまでの持っていき方が美しい。これまた凄い新人が現れたものだ、天才。
ありす、宇宙までも 1巻
売野機子さんの新作。一人の少女が宇宙飛行士コマンダーになるまでの物語を描く。ネームバリューとか関係なしに面白かったです。バイリンガルは存じてましたが、セミリンガルは聞き馴染みがなかったですね。要は2言語がどちらも中途半端になること。そんな枷を負ったありすがある一人の天才との出逢いを境に、日常が一変する。世界、言葉を自分のものにしていく瞬間にはこれ以上ない美しさがありますね。思わず泣きそうになりましたよ(笑) 1巻は文句の付けようがないほど完璧。今後、売野機子さん作家買いしよう。
佐野菜見作品集
『坂本ですが?』『ミギとダリ』の佐野菜見さんの未発表原稿を含んだ作品集。恐らく作品発表順だと思われるが、画力は勿論、独創性が洗練されていく様が見てわかります。連載デビュー前はコメディ要素が皆無なことに驚きました。「マイホーム」から笑いのセンスの片鱗が垣間見え、シュールさが際立っていきますね。巻末にはカラーイラストも収録され、大満足の作品集となっています。永久保存版ですよこれは!
写らナイんです 1巻
霊媒体質と除霊体質の男女が織り成す青春ホラー。無自覚に霊を払ってしまう設定が斬新で面白いですし、ポップな中に突如現れるホラーがしっかりと怖い。かと思えば少年少女の青春劇に癒される。この絶妙な塩梅が心地よく、爽やかさすら感じます。売れてくれ!
これ描いて死ね 6巻
「まんが甲子園」編が本格始動。毎年8月に高知市で開催されているイベントで、最近はメディアにも取り上げられていますね。新たな目標に向け、彼女たちの成長、変化が美しく描き出される。モノクロからカラーに移り変っていくシーンには痺れましたよ。固有色に捕らわれない、自分だけの空の色。自身も荒木飛呂彦さんの赤い空を見た時は、子供ながらに衝撃を受けましたから(笑)思考の深度、ギャップの必要性など、正に漫画で漫画が学べる令和版「まんが道」。巻末のロストワールドを含め、漫画愛に溢れた作品です。
8月31日のロングサマー 5巻
永遠の1日を過ごす中で"恋"と対峙する青春タイムループコメディ。
今巻から気分一新、新たな8月31日の日々が始まります。新鮮な二人の距離感に和むのも束の間、早くも雲行き怪しい展開に...ラストが近いかと思われましたが、もう少し続きそうです。
僕のヒーローアカデミア 41巻
クライマックスの連続でしたが、遂に佳境ですね。本誌での連載は終了し、次巻で完結のようです。ジャンプの看板を長年走ってきただけあって完結は何処か寂しさが残りますね。
仲間全員が主人公の元に駆けつける、正に王道展開でラスボスに挑みます。熱い、熱すぎる。この熱気を紙で是非感じて頂きたい。
突風とビート 1巻
「君に届け」の椎名軽穂さん最新作。7月の新刊なのですが、8月に読んだのでランクイン(^^;
オカルトものなんですね、非日常感が楽しいです。主役である"ニケ"と"ネモ"には霊視能力があり、霊とのコミカルな掛け合いを繰り広げる。また二人には記憶障害、日光アレルギーという足枷があり、これが上手いこと物語に絡み合っています。
そして何より中盤の衝撃展開。随所に伏線が散りばめられてましたが、シックスセンス的な構成に思わず唸りましたね。確認のため、また一から読み直しましたから笑
18年振りの新作ということもあって、期待値が高かったですが.....「さすが」と言わしめる手腕、面白さが確かにありました。冒頭の伏線なども含め、今後の展開が非常に楽しみな作品。
恋せよまやかし天使ども 3巻
はい、こちらも7月の新刊です<(_ _)>スマソ
美男美女の二面性に騙し騙される、ギャップ萌え必須ラブコメ。何ですか"共犯ギャップ"とかいうパワーワードは!そもそもの設定が良いので、どう転んでも一定の面白さ、安定感がありますね。2巻ラストからの3巻の距離感が途轍もなく尊い。アニメ化待ったナシですよこれは!
ぷらせぼくらぶ 新装版
こちらに関しては新刊でもない...笑
8月に読んだので紹介させて下さいm(_ _)m
青春時代に負った傷をまた抉ってくるような群像劇。思春期特有の心と体の不安定さ、そこから紡ぎ出される人間模様。解像度の高さから、読んでいて辛くなるものがあります。
「あっち」と「こっち」の世界。取るに足らないモノで出来た壊れやすい友情。一人だけおまつりの外側にいる気分。そんな人間の繊細で脆い部分を飛び抜けた表現力で描き出す。残酷ではあるが、容姿やコミュ力でカーストが決まってしまう狭い世界。そんな「生きづらさ」を抱えた日々に共感しては、嗚咽する。良い思い出も、悪い思い出も、全てが詰まった連作短編集。
同作者(奥田亜紀子)さんの『心臓』も傑作です!
とまあ8月発売の新刊のみに絞ろうと思ったのですが、そもそも読んだ新刊が少なかった...笑
8月は古いマニアックな漫画ばかり読んでましたね。
・西原理恵子の人生画力対決
・Gのサムライ
・blue
・南瓜とマヨネーズ
・ダーリンは外国人
・あなたとは眠れない
・流星課長
・ルート225
・UNTITLED
・東京防衛軍
・娚の一生
・真説ザ・ワールド・イズ・マイン etc.
どれも面白かったですが、特に田中圭一さんの『Gのサムライ』なんか大好きでした笑
清々しいほどのゲス漫画です。
※子供には絶対読ませないで下さい笑
9月も既に半ばですが、まだまだ東京は夏のように暑い。汗っかきで暑がりの自分にとっては地獄のような天候ですが、体調を崩すことなく今年の夏は元気でした!皆様もお身体にはお気をつけください。
次回、9月に読んで面白かった漫画10選を、10月前半に出来ればと思います^^
それでは、良い漫画ライフを!
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