【2025】12月に読んで面白かった漫画10選!
とはいえ今月、新刊そこまで読んでないんですよね…古いマニアックな漫画を読み漁ってました( ˊᵕˋ ;)反省
そんな古いものを好む性分・ニケが今月読んで面白かった漫画はこちら!
これといって新しい作品が少ないですが、個別いきます!
あさってのニュース
『グッバイ・ハロー・ワールド』の北村みなみさんの新作ですね。あさって実現化されてもおかしくないテクノロジーが詰まったSF作品になっております。いやー遠くない未来のことを考えるのってなんて面白いんでしょう。もう現に実装されているものもありますしね。時事ネタを交えたSF世界が心地よく、内に秘めたテーマ性にちょっぴり考えさせられもします。面白かったです、もっと読みたい!
そぞろ各地探訪
待ってました、みんな大好きpanpanyaさんの新作です。今年の頭から発売を待ち続けた甲斐がありましたよ。見てください、この素晴らしい装丁を!タイトルは名札シールのようなもので貼られ、本の中にはサイズも紙質も異なる冊子が組み込まています。中身はと言うと「旅の本」を合本したもので、割合としては絵より活字の方が読んでいる時間が長い。旅先の写真やスタンプ、スケッチなども収録され、panpanyaさんと一緒に旅に出た気分を味わえます。なんと贅沢な時間。ファンの方は勿論、旅行が好きな方にも十分楽しめる内容となっています。お値段しますが、それ以上に満足度が高い一冊です。
シバつき物件 (2)
むうちゃんがもう何やっても愛おしくて仕方がない。シバ見知り中の顔が特に好き♡ 可愛さに振り回されながらも主人公の成長がしっかりと伺えるのも良いんですよね。コメディ作品だと侮るなかれ。一人と一匹が織り成すドラマに心を打たれます!1巻に引き続き重版と売れてはいるのですが、まだまだ周囲での認知が足りない。もっと話題になってくれッ!!!
ありす、宇宙までも (2)
2巻も良すぎましたね。決勝では「コマンダー」というワードが登場し"ありす"にその資質や片鱗が顔を出すわけですよ。それに加え、彼女の「苦手」と対峙することで確実に成長していく様が見て取れる。劇的というよりかは些細な変化ではあるのだが、彼女にとっては大きな成長なわけで、それを実感するシーンが堪らなくエモい。さらに彼女の成長だけで留まらず、ありすに感化された"犬星"も一緒になって成長していくんですよね。何よこれ、尊い…尊すぎるって。めちゃくちゃ面白い。
イズミと竜の図鑑 (2)
エルフのお話が思ってたよりも続くようですね。前巻でもそうでしたが、細部に至る設定の密度にまず驚きます。エルフの長命の秘術から見えてくる、独裁的な国の実態。そして自由を得る唯一の手段「下山の儀」。この世界の"奥行き"が見えた時の高揚感と言いますか、一気に没入してしまう感じが堪らなく好きなんです。それと、本作では「魔術」と題し「魔法」と差別化を図っていますが、イズミの解釈が素敵すぎましたね。より本作を好きになる一コマでした。おひとりで絵を描いているようで、発売はまた1年後くらいだと思いますが、待った甲斐がある面白さなので気長に待つとします。大好き。
恋せよまやかし天使ども (4)
いやもう全てが可愛いしエモい。周囲の幼なじみや桂ママでさえ、些細な行動が可愛いに全部変換される、何ここ天国ですか。一刻が好きと自覚し始めたからか、フィルターがかったおとぎが映えて仕方ない。この三角関係、尊すぎて目が話せません。100万部と売行きも好調ですし、各マンガ賞にもノミネートされたりと、アニメ化期待しちゃっていいですか?
光が死んだ夏 (6)
ずっと好きな作品なんですが、巻を増すごとに世界観に没入してしまいますね。要は面白い。伏線回収がスマートで、ミスリードなんかも作者の術中にまんまと嵌ってしまいましたよ(笑)
災厄の根源「穴」と対面したわけですが、ここで向こう側を閉じれる異質な存在(ヒカル)の意義が問われるわけですよ。「落とし子」は悲劇を招くだけの存在であるのかと…
今後どんな結末へと向かっていくのか、はよ続きをプリーズ!
生き残った6人によると (7) [完]
大好きな作品が終わってしまった〜( ; ; )
バチェラー展開に移行したのでもう少し続くのかと思ったのですが、最終巻、綺麗に纏まっていたので文句の付けようもございません。
最後までタイトルの6人を効かせた構成で、誰が生き残るのか最後まで分からない面白さがありました。タイトルで6人って提示しているわけですからね。増えることも減ることもない中で、巧く一転二転した展開を生み出す手腕に感服しました。離脱=死だったので、その選択肢があっかと!懐かしい一コマで締め括るのも最高によかった。連載、本当にお疲れ様でした。大好き。
僕のヒーローアカデミア (42) [完]
そして完結と言えば『ヒロアカ』ですよ!
他にも『呪術廻戦』『推しの子』とありましたが、ひとつ選出するならば間違いなく本作です。
最終回に描き下ろしと、他作品には申し訳ないが軍を抜いて良かったです。"すべての人"を納得させるのって並大抵のことではないですが、全てと言っていいほど読者が満足のいく締め括りだったのではないでしょうか。そして、これがまた描き下ろしが素晴らしいのなんのって。読者が気になってた部分をしっかりと補完した形で終える、正に「完璧」な最終巻でした。
もう次回作に向けて動き出してるようで、いやいやもう少し休みなよ!と思ったのは自分だけでしょうか笑
何はともあれ少年誌の第一線を走り続けた10年間、本当にお疲れ様でした。
ヒロアカありがとう、大大大好きです!
彼方へ 諸星大二郎短編集
発売は先月なのですが、今月頭に読了したので選出。割と最近発表された作品に、未収録2作を加えた諸星大二郎さんの短編集です!
所謂寄せ集めであるが、自分は未読のものが多かったので十分に楽しめましたね。回文に挑戦した漫画も面白かったですし、デビュー作の粗さも何だか味になってて良かったです。個人的にはルポ的漫画「波子を探して」が好きでしたね。
本作を読んでから諸星大二郎を摂取したくなり、今月は5.6冊ほど同作者の作品を読んでおります(笑)
とまあ12月はこんな感じです。
新刊発売の合間は相も変わらず古いマニアックな漫画を読んでます(毎回同じこと言ってる)
・11人いる!
・暗黒神話
・諸怪志異
・バイオの黙示録
・汐の声
・姫さまのヘルメット
・愛すべき娘たち
・ジェラールとジャック
・1限めはやる気の民法
・環と周
・曲がり角のボクら
・あなたのためならどこまでも
・今日もおはよう 楽園くん(仮)
・残暑
・姫さまのヘルメット etc.
中でも面白かったのはこちらですかね!
鬼頭莫宏さんのファンと公言しておきながら、こちら未読だったのですよ…
デビュー作『残暑』から割と最近の作品まで収録されており、鬼頭莫宏の全てが詰まっていると言ってもいい短編集。めちゃくちゃ面白かった。
※前半は短編集『残暑』と同じ内容なのでご注意を。
よしながふみさんのBL作品も面白かったですね。
同作者の『環と周』が『このマンガがすごい!2025』オンナ編第一位に選ばれましたね、おめでとうございます(毎回よしながふみの名前を見ているような笑)
ただ個人的には本作であったり『愛すべき娘たち』『1限めはやる気の民法』『西洋骨董洋菓子店』といった古い作品の方が好きだったりするので、マンガ賞を機会に手に取って頂けると嬉しい限り。
岡崎京子、高野文子と遡り『少女漫画の神様』萩尾望都まで辿り着いてしまった!
萩尾望都さんは個人的に、少女漫画の概念そのもので苦手意識あったのですが(大昔にポーの一族を断念)すんなりと読めてしまいましたね。いやー面白かった。『スター・レッド』『半神』と読みたい作品がまだまだあるのでチマチマ集めることにします。
山岸凉子さんにも手を出してしまいました。
こちらはバイリンガル版。日本語が枠外に表記されているため、読みづらさはありますが、内から滲みでる狂気、恐怖といったものが言語を超えて伝わってきて面白かったです。
そうそう『ハチクロ』も読了したんだった!
『3月のライオン』大好きなら『ハチクロ』も読まねばならんだろということで初読。青春の甘酸っぱさがこれでもかと詰め込まれていて、微笑ましくも辛く感じる部分が多々ありましたね。エピローグがこれまた詩的でグサグサとぶっ刺してくんのよ(笑) 後半は割とショッキングな展開でしたが、ご都合主義にならず、個人的には好きな終わり方でしたね。最後のクローバー挟むのは反則ですって…
『3月のライオン』は言わずもがな面白い!
これにて今年の投稿は最後になります。
それではまた来年!
良い年末を〜