不合格だったけど 中学受験して良かった話
娘が小学6年生の時のお話です。
二学期末の懇談で、先生から
「中学はどうしますか?」
と聞かれました。
「いや、当然行くでしょう」
と思いましたが
先生は、
「中学『受験』はどうしますか?」
と聞いて下さっていたのでした。
娘が地元の公立中学校へ行くことに疑いを持っていなかった私には
寝耳に水でしたが、先生は受験することも視野に入れていいのでは?
と提案して下さったのでした。
されど母子家庭故、
「先立つものがありません」
と言うと
「国立の教育大付属中学校なら、私立中学校ほど授業料は高くないと
思います」
と教えて下さいました。
学校での成績は悪くはなかったけれど、塾に行ったこともなく、
ましてや受験対策の勉強等なんの準備もしていない状態。
申し込みすらどうすればいいのか、わかりませんでした。
帰宅して娘と色々と話し合った結果、せっかく先生がおっしゃって
下さったし、チャンスかも知れない言うことで、無謀にも受験して
みようかということになりました。
母(私)は呑気で、神社で受験祈願の時には
「合格でも不合格でも、どちらでもいいので、この子のためになり、
楽しい方へ進めますように・・・」
とお願いしました。
(神様にどちらでもいいとお願いしたことは、
後日談で娘に怒られましたけど😅)
そして、やっぱり世の中そんなに甘くはないもので、
入試の問題に作曲が出たり、小学校で習っていない漢字が出たり、
算数では答えが検討もつかない位に難しい問題が出たとかで、
当然のように不合格通知を受け取りました。
私立を受験したお友達はみんな合格したと聞いて本人はちょっと落ち込み、その時は辛い経験をしました。
ですが、その経験が後の高校受験対策を変えました。
もし中学受験を経験していなかったら高校を受験する時も塾に通いたいと
言わなかっただろうし、自力だけではあの高校には合格出来なかったとは
本人の後日談で、何事も無駄ではないと思いました。
中学受験を提案して下さった6年生の時の担任の先生のおかげです。
もしあの時、何かの間違いで国立の中学に合格していたら
進路も変わっていて、今通っている大学には行ってなかったかもしれない。
娘は今、志望した大学で楽しい学生生活を終了しようとしています。
母(私)が神様にお願いした通りになっています。
何が功を奏するかわからないものですね。
一喜一憂せずに長い目で子どもを見守るように心掛けています。