イベント制作に必要な8つの能力と、成功の要諦
おはようございます。かわいい2年生に「おめでタイガー」「笑ガオー」と言わせて楽しんでいるアホです。
今日は『イベント制作に必要な8つの能力と、成功の要諦』というテーマでお話をしたいと思います。戦職を背負い、イベントをつくりあげていくメンバーを頼もしく思っていますが「ムズカシイ…」という声も聞こえてきます。任せるからには「イベント成功の要諦」をちゃんと伝えようと思い、この投稿を書くことにしました。
1.イベント制作に必要な8つの能力
イベント制作に求められる能力を一言でいうと、「私たち先生が学校教育で子どもに身に付けさせたい能力オールスター」です。
イベント制作に求められる能力
①講師との連絡&調整【コミュニケーション力】
②内容ヒアリング【対話力】
③顧客インサイト【問題発見力】
④内容決定【決断力】
⑤企画書作成【問題処理力】
⑥バナー作成【デザイン力】
⑦告知文章【ライティング力】
イベント制作は総合格闘技なので、パンチだけが強くても試合では勝つことはできません。そこで、チームを編成し自分の足りない力を補う【⑧協働する力】も必要になります。8つの能力はすべて大切なのですが、これまで十数本のイベントをつくつた経験から分かったことは、「③顧客インサイト」は特に難度が高く、成否の鍵を握っているということです。
2.教育イベントが成功する要諦
成功の要諦は「顧客インサイトを見つけられるか」です。数々の失敗を経て辿り着いた「顧客インサイトを見つける方程式」がこちら↓
【顧客インサイト(本質的欲求)】=【誰が(ターゲット)】+【何を買う(訴求)】
成功例(由井薗先生に学ぶ学級経営)
【誰が】学級経営をさらにレベルアップしたい先生が
【何を買う】子どもから信頼を得られる教師としての幸せ
成功例(現役教師による本気模擬)
【誰が】教員採用試験を受ける学生や講師が
【何を買う】現役教師の授業を見ることによる合格率の向上
失敗例(教育学部生向けイベント)
【誰が】進路に悩む学生たちが
【何を買う】多彩なキャリアを歩む社会人の進路選択や仕事観を知る
ここがめちゃくそ大事なところで、成功したイベントはいずれも参加者の「承認欲求」「課題解決欲求」を満たすものでした。例えば、合格したい、子どもや同僚から認められたい、モテたい、がそうですよね。一方で「企画側の思い」でつくったイベントは失敗しました。特に「知ってほしい」「学んでほしい」は要注意。授業と同じように、作り手の思いは大切にしながらも、それを「参加側の価値」に転換することが成功への要諦です。
3.顧客は自分のほしいものを知らない
顧客が本質的にほしいものを発見するためにはどうしたらいいのか。私は、「仮説の精度を高める」しかないと考えています。自分で立てた仮説を、ヒアリングや壁打ちをとおして磨き上げていくのです。
初心者がやってしまいがちなミスは、「何がほしい?」と顧客に聞いて、返ってきた答えを「そのまま売る」というものです。これは99%以上失敗します。ガラケー時代にiPhoneを誰も思いつかなかったように、顧客は自分のいちばん欲しいものを知りません。目の前に差し出されて初めて、「あぁ、これがほしかったの」と分かるのです。
4.問題発見の力が乏しい原因は学校教育?
問題発見において頼りにする能力は「解釈」です。解釈の深さと幅、そしてつなげる力。一つの事象について自由闊達に解釈を論じ合い、自分の知見とつなげて考える経験こそが、問題発見に必要な「解釈」を育てると思うのです。
問題を解くことは毎日やらせていても、「問題を発見する」という学習は私も意識してできていません。算数の「はやく・かんたん・正確に」や、国語の「叙述にかえる」といった従来の教育観についても前向きに疑いたい。あと、本時の目標も。これについては、またいつか波風を立てます。
5.まとめ
起業アカデミーでよく言われたことは「ひとり哲学はするな」、自分の頭だけで考えはじめると「言葉だけ難しくなって」いけません。対話してこそ、いい企画が生まれます。メンバーを頼りながら「笑ガオー」でやっていきましょう!