コンピュータについて学ぼう①
皆さん、こんにちは。
職員室NEXTのみかこととらと申します。
私は普段エンジニアとして、コンピュータを使ってソフトウェアを開発している業務に従事しています。
皆さんにとっても、身近なコンピュータだと思いますが、皆さんはその歴史や仕組みをご存じでしょうか?
本日から不定期にそれらをご紹介したいなと思っております。
①コンピュータってなに?
コンピュータと聞いたらどんなものを皆さんは思い浮かぶでしょうか?
パソコン、スマホ、タブレット、などを思い浮かべた方が多いのではないでしょうか。
でもコンピュータはあなたのもっと身近な製品にもあります。
例えば、ゲーム機、家電製品、車もコンピュータになります。
え?これらはパソコンみたいな液晶画面やキーボードが無いからコンピュータじゃない?
・・・そう思ったあなた、ぶぶー間違いです。
コンピュータの定義は、以下の通りです。
情報元によって多少定義に差異はあれど、大まかにはこの認識となります。
ですので、キーボードがなくても、液晶画面がなくても、決められた手順で自動的に何かをする機械は、コンピュータになります。
車を例に挙げてみます。
車の中には、沢山のコンピュータが入っています。
ハンドルを右に回したらタイヤを右に動かすコンピュータ、エアコンの温度を下げるとそれに合わせて冷たい風を出すコンピュータ、ギアをバックに変えると車を後退させるコンピュータ、などなどです。
時が経つほどに、元々はコンピュータではなかったものがどんどんコンピュータ化していっています。
例えば学校の黒板や生徒たちが使うノート、レストランのメニューや配膳係の人、など。コンピュータ化の流れは今後もより一層進んでいくことは間違いありません。
電卓とコンピュータの違いってなに?
パソコンと同じように、液晶画面やキーボードが搭載された製品で思い浮かぶのが、電卓です。
皆さんは電卓はコンピュータだと思いますか?
・・・コンピュータだと思ったあなた、ぶぶー間違いです。
前述しましたが、コンピュータの定義は「計算を自動的に行う機械」です。電卓は四則演算はしてくれますが、何と何を足し算する、であったりといった指示は人間がします。その為、電卓は「計算の一部を手動で行う機械」であり、コンピュータではないのです。
簡単な計算式であれば電卓でも事足りたのですが、複雑な計算(例えば気象予測であったり、ミサイルの弾道計算)をしようとした場合には、手動での計算は時間もかかり、計算間違いも起こり易いです。
これを解決するために、コンピュータの開発が始まっていきました。
世界で一番最初のコンピュータENIAC
世界で一番最初に作られたと言われているコンピュータは、1946年にアメリカで開発されたENIAC(Electronic Numerical Integrator and Computer)というものです。
ENIACの外観はこんな感じです。
非常に大きな製品で、今のスーパーコンピュータの様です。
サイズは幅24メートル高さ2.5メートル、重さは28トンもあり、消費電力は17万ワットです。
1世帯の1日当たりの平均電気使用量が18.5kWhなので、ENIACをちょっと1時間動かすだけで約10世帯分の1日分の電気代がかかります。
これは電気屋さんで軽い気持ちでは買えないですよね。まず運びこむ時点で賃貸はアウトですね。
こんな図体のENIACですが、計算処理能力はというと、1秒間に5000回の足し算が出来ます。
・・こう聞くと、おぉ凄いと思わる方もいらっしゃるかもしれませんが、今のCPUは1秒間に数百億回の処理が出来ます。それと比べるといかに大昔のコンピュータが扱いづらく、計算もとても低速であったことが分かります。
一方でたった70年で計算能力が1000万倍に早くなり、その見た目もスマホに入るくらいにとても小さく軽量になった進歩にはとても驚かされますね!
今回の投稿ではコンピュータの仕組みの説明に入る前の導入として、コンピュータの歴史についてお伝えさせて頂きました。
本投稿を通じて少しでもコンピュータについて興味を持って頂けたのなら、嬉しいです^^
参考資料)