見出し画像

翻訳トライアスロン挑戦中!

 ここ数日、翻訳に勤しんでおります。翻訳と言っても、残念ながら仕事ではなく、スキルアップのためのお勉強です。
 数年前からアメリアという翻訳家と翻訳家を目指すための人たちのネットワークの会員になっています。
 既に翻訳家デビューしている方は、このネットワークを使って案件を探せますし、私のように勉強中の方は、スキルアップのための課題に挑戦し、評価をもらうことができます。アメリアを通じて翻訳家を探す会社もありますので、課題で一定の成果を出せば、それを自分の実績としてアピールすることもできます。

 翻訳の仕事がしたいと思ったのは、確か高校生のときだったかと思います。当時の多くの同年代の子のように、英語の勉強は中学生からだった私ですが、割と成績が良かったこと、英語学習自体が楽しかったこと、そして文章を書くのが好きだったことから、「将来は翻訳の仕事をしながら小説家になる!」みたいな夢を抱いていました。(ちなみに、小説の創作は今もたまにやってますw)それなので、大学では文学と英語が学べる英文学科に行けば、道が開けるのかなぁ、なんてぼんやり考えており、実際、そういう所に進学しました。

 結果、大学ではそれなりに英語力をつけることに成功しましたが、翻訳ができるレベルかといえば、まだまだ。就活では、翻訳関連業務の翻訳コーディネーター(翻訳家と案件を結び付ける仕事)を募集している会社も受けましたが、撃沈しました。ちなみに翻訳業界は、こういった関連業務を含めて、新卒で取っているところは少ないようです。翻訳家もフリーランスが多いですしね。

 夢破れた私は、夢よりも目先の金だ、とIT企業に就職。しかし、いつか翻訳の仕事をしてみたいという希望は頭の片隅に置きっぱなしでした。そんなわけで、仕事が嫌になってきた頃、週末を使って翻訳学校の基礎科に通い始めました。当時は仕事も忙しかったので、週末が近付くと、深夜に帰宅した後、3時まで課題をやって寝るとか、もしくは5時に起きて出社前に課題をやることか、そんな日々を送っていました。あの時のモチベーションは何処に行ってしまったんでしょう。若かったんですかね。(遠い目)
 結局、学校には1年通いました。学校に行っている間に、イギリスのYMSの抽選に当たったので、「ちゃんと勉強したからイギリスで翻訳の仕事ができるかも?」なんて夢を見ていました。甘かったですw

 実際にイギリスに行った後、翻訳の仕事も少しは探しましたが、実績のない私ができるような仕事は見つかりませんでした。そして、単価が安いことにも気が付きました。案件にもよるのでしょうが、これだけ英語ができる人が増えて、自動翻訳の性能も上がった今日です。ちょっと英語が得意なくらいでできる翻訳の仕事はほぼないか、買い叩かれるのが現実でした。
 そんなわけで、早々に翻訳の仕事をすることは諦め、日系のIT企業に就職。それでも、日本に帰った後の選択肢は増やしておきたかったので、勉強だけは続けようと思いました。そこでアメリアに入会したのでした。

 結局、帰国後も翻訳の仕事はしていませんが、細く長く勉強は続けています。そんな私が、アメリアで毎年挑戦しているイベントが、「翻訳トライアスロン」です。
 毎年7~9月に行われるのですが、7月は「出版」、8月は「映像」、9月は「実務」と、分野の違う3つの課題が毎月一つずつ出されます。この課題の点数を挑戦者の間で競い合う、いわばトライアスロンなのです。いくつ挑戦してもいいのですが、私は毎年全部やることにしています。(意地)
 私が翻訳学校で学んだのは「実務」だけだったのですが、小説を読むのも書くのも好きな私は、毎回「出版」を楽しみにしています。ただ、点数は良くないことが多いです^^; やっぱり勉強しないと駄目なのか……。
 「映像」は、いわゆる字幕翻訳。訳文に字数制限や改行ルールがあったりと、他の分野では使わないスキルが問われます。「英文こんなに長いのに、10文字で訳さなきゃいけないの⁉」みたいな。戸田奈津子さんのような字幕翻訳家が、いかにすごいかがよく分かります。
 そして「実務」。今日もこれをやっていました。今回はコロナウイルス関連の記事です。毎回「実務」は、可もなく不可もなく、という感じで取り組むのですが、やっぱり勉強していたからか、いつもこれが一番点数取れます。好きと得意は必ずしも一致しないのですね^^;

 コロナで働き方を考えさせられる昨今、この翻訳の勉強の成果も、何かに繋がるといいなぁ、と思っています。翻訳家は難しくても、関連業務もありますし。最近は、ポストエディターというのも聞くようになりました。機械翻訳にかけた訳文を、自然な言い回しに直す仕事です。初めて知った時、「その視点があったか!」と思いました。時代が変われば仕事も変わっていくのですね。

 ではでは、今回はこの辺で!

いただいたサポートは、活動費に充てさせていただきます(*^-^)