ゲイ作家に元気をもらう
ここ数年、じっくり本を読む機会は作ってこなかったのですが、ステイホームで時間ができたこともあり、急に読書熱が再燃しました。
そんな中で出会った、元気をくれる本をいくつかご紹介します。今回はゲイ作家限定です。
もちぎさんシリーズ
SNS、そしてnoteでも人気のもちぎさん。
毒親育ち、高校卒業を待たずゲイ風俗デビュー、大学に行って就職するも、うまく行かず今度はゲイバーへ――と、なかなかハードな人生を送っている方なのですが、それを面白おかしくエッセイに昇華してしまう姿勢、とても尊敬しています。
ゲイ風俗やゲイバーは、多くの人にはなじみのない世界かも知れませんが、そこを訪れる方々の人間模様や思想には、不思議と共感できるものがあります。心温まるエピソードもたくさん。
先日発売された小説『繋渡り』だけは未読なのですが、他のものは最新刊までばっちり追っています^^
精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉
こちらもTwitterで人気の方。1ページに一言ずつの構成で、サクサク読めます。一気読みも良いですが、適当にぱっと開いて、そこに出た一言に励ましてもらうなんて使い方も良いと思います。いつも手元に置いておきたい一冊です。
頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ
先日もご紹介した、歌舞伎町のゲイバーで働く「カマたく」さんのエッセイ。
上記のTomyさんの本と比べると、毒舌&辛口ですが、笑いながら読めちゃいます。
カマたくさんは、Twitterの動画も爆笑必須なので、良かったら覗いてみてください。元気が出ないとき延々と見てますw
ゲイバー、勇気が出なくてまだ一度も行ったことがないのですが、カマたくさんには一度お会いしてみたいです。
別にゲイ作家だから特別ってことはないのだけれど
自分が当事者なので、どうしてもLGBTQ+の方の作品が目につきやすいですし、買ってみようとも思ってしまうのですが、本来はそこをきっかけにするべきではないのだと思います。今回紹介した本も、ゲイだから書けた本、ではなく、その人だから書けた本、と言うのが適切だと思いますし。
この辺り、まだ世間的にも、私個人の中でも、上手に処理できていない部分だなぁと思います。
実際のところ、どの本も、LGBTQ+当事者である/ないにかかわらず、元気をもらえる本です。人によっては、叱責されていると感じる言葉もあるかも知れません。私はそうでした。笑
最近、昔読んだ『嫌われる勇気』を読み返しました。当時も今も、「言ってること、何となくは分かるけど、実践するの難しすぎ!」という感想を抱いてしまうのですが、これを読んだ後に今回挙げた本を読んだら、アドラーと思想がかぶる部分があることに気が付きました。「課題の分離」とか。
アドラーは理想論者、なんて思っている私のような方は、今回のゲイ作家たちの本を読むと、案外すっと入ってきたりするかも知れません。