作品の下読みを頼まれたら褒めるだけでいい
崖っぷち作家のニジマルカです。
周りに小説を書いている人がいるなら、たまに「自分の作品を読んでほしい」と頼まれることがありますよね。
そういうときは褒めてあげるだけでいいです。
今回は「下読みを頼まれたら」という話です。
ただ褒める
小説を書くというのは、それほど簡単な作業ではありません。
特に長編だと10万文字以上はありますから、覚悟もなく書けるものではないのです。
ですから、下読みを頼まれたら、まずは完成させたことを褒めてあげてください。
「完成させるなんて本当にすごいね」
「普通はできないことだよ」
そして良いところを探して、そこを褒めましょう。
「ここの書き方がいいね」
「この場面のセリフが好き」
「面白かった」
「この展開は想像できなかった」
このようにただ肯定してあげるだけでいいです。
むしろ、それ以上の指摘はやめた方がいいでしょう。
たとえば、技術的な問題は長編を10作も書けばほぼ解決します。
書いていれば解決するので、いま指摘しなくても大丈夫です。
作品のアドバイスを頼まれたとき、なにか指摘してあげようと思うのはわかります。
ですが、そういうときにできるのは、実はアドバイスすることではありません。
やらなければならないのは、その人を肯定し、書き続けられるように支えてあげることです。
夢を追うには肯定が必要
その人が作家になりたいかどうかはわかりませんが、長編を書くのは相当の労力と覚悟がいるので、おそらくなにがしか目指すところがあるのだと思います。
つまり、その人は夢を追っているのですね。
夢を追うときは、どうしても肯定されることが必要です。
なぜかというと、夢を追うということは、夢が叶うまでは否定され続けるということだからです。
新人賞に落選したり、ひどいコメントを書かれたりと、上手くいくまでは、ずっと傷つきながら進むことになります。
否定されながら進むのはとても苦しいことです。
ですから、少しでも肯定というエネルギーが欲しいのですね。
そういう人があなたを信頼して「作品を読んでほしい」と頼んできたのです。
その信頼に応えましょう。
夢を叶えるのには時間がかかりますから、その人が夢を追い続けられるように支えてあげることが最大のサポートです。
そのためにはただ肯定してあげるだけでいいのです。
つたない文章を指摘したり、無茶な展開にダメ出ししたりすることには意味がありません。
そういう指摘をしたい人は、「実は自分の有能さを示したいのではないか」、「自分の方が上だと言いたいだけではないか」と考えてみましょう。
あるいは、夢を追いかけているその人を見て、密かに嫉妬しているのではないかと疑ってみるのもいいですね。
そういう精神状態での指摘は、とても辛辣なものになりがちです。
その人のためにも、自分のためにも、一度立ち止まって考えましょう。
何度も同じことを言いますが、夢を追っている人に必要なのは肯定されることだけです。
それ以上のことはすべて害になると考えてもいいくらいです。
自分が頼むとき
自分が誰かに下読みを頼む場面もあると思います。
そういう場合は「褒めてほしい」と素直に頼みましょう。
「良いところだけを指摘して」とお願いしてもいいですね。
他の指摘も欲しいなら、褒めてもらったあとで「悪かったところを一つだけ指摘してほしい」とでも言えばいいです。
とはいえ、ほとんどの場合、そういった指摘は役に立ちません。
その指摘が、ある作品では正解でも、別の作品では不正解の場合もあります。
個々の作品への指摘はそんな程度のものです。
それに上でも書きましたが、量を書けばだいたいの問題は解決しますし、逆に言えば、指摘されても量を書かない限り問題は解決しません。
ですから個々の作品への指摘を聞いたところであまり意味はないのです。
(もっともプロに見てもらう場合は別かもしれませんが、普通は周りにプロ作家はいないでしょう)
指摘など受けなくても、いずれ自分で気づきます。
それよりもただ褒めてもらいましょう。
肯定してもらうことが何よりも重要です。
それだけであなたはこれからも夢を追いかけることができるのです。
今回のまとめ
「下読みを頼まれたら」という話でした。
1.ただ肯定するだけでいい
2.夢を追うには肯定が必要
3.アドバイスするのではなく、書き続けられるように支えてあげる
4.自分が頼むときは「褒めてほしい」と素直に言う
5.指摘はほとんど役に立たない
6.量を書けばだいたいの問題は解決する
肯定してくれる人が周りにいるのならとても幸運なことですね。
それではまたべあー。
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