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小説のちょっとしたコツ

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小説のちょっとしたコツや小技、考え方などの記事をまとめています。「文末の処理」「描写の考え方」「ページ数と内容」ほか。
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#三人称

人称の基本を知ろう(1)〜カメラの位置と性能

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう(1)」です。 人称理解の最小限小説を書こうと思ったとき、戸惑うのが人称の問題だと思います。 「そもそも人称ってなに?」 「何人称で書けばいいの?」 「ルールや制限は?」 いろいろ疑問が湧いてくると思いますが、あまり難しく考えると書けなくなります。 ですので、今回から何回かに渡って、「人称についてはこれくらいわかっておけば十分」といったところを解説していきます。 人称とは?人称とはおおざ

人称の基本を知ろう(2)〜話者は誰か

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう(2)」です。 前回の記事はこちら。↓ 前回のおさらい最初におさらいをしておきましょう。 小説は、どこかにあるカメラから書いていくものです。 カメラの位置や性能によって、書き方が違ってきます。 その書き方の違いを「一人称」とか「三人称」と呼んでいます。 ですから「なんとか人称」というのは、要するに「カメラの違い」だということです。 初心者の方は、以下の2つのカメラだけ知っておけばいい

人称の基本を知ろう(3)〜人称ごとの内面の書き方

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう(3)」です。 前回の記事はこちら。↓ 前回のおさらい前回は人称ごとに地の文を誰が書いているのかを説明しました。 一人称は人物本人。↓ 三人称は人物とは別の話者でしたね。↓ 話者の違いによって、情報の出し方には以下のような違いがありました。 一人称 人物が見たもの、聞いたもの、感じたものしか書けない 三人称 人物が知らない情報も書ける 三人称ではわりとルーズにいろいろ書けますが

人称の基本を知ろう(4)〜内面を書くときの重要ルール

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう(4)」です。 前回の記事はこちら。↓ 前回のおさらい前回は、内面の書き方の違いを人称ごとに説明しました。 まとめるとこんな感じです。↓ 一人称 本人が感じたことをそのまま書く 三人称 憑依型:ほぼ一人称と同じ 背後型:やや離れたカメラから推測して書く 図にするとこうです。↓ 三人称における内面の書き方は、図のように2通りあります。 おそらく、いまの主流は「憑依型」なので、感

人称の基本を知ろう(5)〜一人称、三人称のどちらで書くか

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう(5)」です。 前回の記事はこちら。↓ 前回のおさらい前回は、内面を書くときの重要なルールを説明しました。 ルールはこうです。 内面を書けるのは節で1人だけ 節とは、空行から空行までの文章の塊の意味で使っています。 ですから、だいたい1シーンになるでしょう。 1シーンで、内面を書いていいのは1人だけです。 そうしないと、読者が混乱するからです。 ですので、他人の内面を書きたい場合

【総まとめ】 人称はこれだけ知っておけばいい

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう」シリーズ記事の総まとめです。 はじめに小説を書こうと思ったとき、ちょっと難しく感じるのが「人称」だと思います。 人称の基本について5つほど記事を書きましたので、この記事でまとめておきます。 このまとめを読めばだいたいのことがわかると思いますが、さらに詳しく知りたい場合は個別の記事を読んでみてください。 1.カメラの違い人称には主に一人称と三人称があります。 「〇人称」というのは一言でい