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"感覚的に観察してみると、
人間を取り巻く世界は
異なった四つの領域、すなわち
鉱物的領域・植物的領域・動物的領域・人間的領域
によって構成されていることがわかります。

人間は鉱物の領域を感覚によって知覚し、
思考を通して概念的にとらえます。

鉱物的な物体について思考するとき、
私たちは「感覚的な事物」と「思考」という、
二とおりの事柄と関わりあいます。



たとえば鉱物的な存在は、
別の鉱物的な存在に突き当たると、
それを動かします。

あるいはこの鉱物的な存在は
別の鉱物的な存在をあたためたり、
照らし出したり、溶解させたりします。

私たちは外界に現れる鉱物的な存在の
作用にしかたについて、
思考に基づいて
言葉で言い表すことができます。

私たちは、
鉱物的な事物は外界の法則に従いながら
どのようにして作用しあうか、
ということについて思考を形成します。

このようにして
私たちの個々の思考は、
鉱物界全体の思考イメージへと拡大していきます。"


 <<神智学>>



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