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6月9日/病気の悩み苦しみにより人は自分自身を振り返る

"病気になった時に思い浮かべるのは、
「何か体に悪いことをしたかしら?」
ということではないでしょうか。

私たちは病気になると、
なぜなったのか、
この病気は今後どうなるのか、
というようなことを考えます。

これはどんなに知能があっても動物には見られません。

病気になって、悩み、考え、苦しむ、
というのは人間にしか見られないことです。

また、病気体験から自分の生き方を考え直す、
ということも人間にしかできないことです。

病気は免疫機能を強化します。

これは自分自身を見い出し、
自分自身を確固たる存在にしていくことに繋がります。

人間は病気という一種の挫折によって、
自分の生きている意味を再び自分に問いかけるのです。

病気は痛みや苦しみを伴います。

しかし、それによって自分自身を見直し、
足元を見つめ直すことができます。"

         <<シュタイナーに看護を学ぶ>>  大住祐子


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